チェーホフ新作開幕
2025-11-06 19:34:55

笑いと涙の人間ドラマ!『チェーホフを待ちながら』が開幕

まつもと市民芸術館が贈る新たな傑作



2025年11月6日(木)、長野県のまつもと市民芸術館にて、舞台『チェーホフを待ちながら』が開幕しました。本作は劇団「MONO」の土田英生が脚本と演出を手掛けたもので、ロシアの偉大な劇作家アントン・チェーホフの一幕喜劇を大胆に潤色し、新しい魅力を加えた作品です。

チェーホフの持つユーモアと人間模様



この舞台は、広場に集まった5人の男女が何を待っているのかが物語の鍵となっています。彼らは不条理な会話を交わし、一見不満そうでギスギスした雰囲気が漂います。しかし、そこに現れる“待ち人”はチェーホフそのものを象徴する男、「ゴドー」。彼が何をもたらすのか、そんな期待感が膨らむ中、物語は進展していきます。

土田の潤色は、チェーホフ作品の特有の会話や人間関係の緊張感を巧みに維持しつつ、観客に身近に感じるエピソードに仕立て上げることで、誰もが楽しめる舞台に仕上げています。たとえば、チェーホフの『結婚申込』のプロットが隣家との果物に関するトラブルに置き換えられ、アプローチを変えたことで笑いを誘っています。

壮観な演技力



出演者たち、特に山内圭哉の一人芝居は特筆に値します。恐妻家の男性が講演を通じて自らの愚痴を展開し、次第に会話は主題から逸れていく場面では、彼の巧みな演技によって笑いが生み出されます。山内が一切動かずとも、その存在感と台詞回しでキャラクターの心情を伝える様子は圧巻です。

さらに千葉雅子と武居卓が演じる男女の間の変化もまた、思わず笑いを誘います。「言い争いの中で芽生える恋心」というシュールなテーマを、じわじわと引き立てる表現力に満ちた演技は、観客の心に深く刻まれます。

あわせて楽しみたい公演情報



本公演は、2025年11月6日から9日までのまつもと市民芸術館での上演を皮切りに、11月12日から16日にはKAAT神奈川芸術劇場でも楽しむことが可能です。チケットは一般の方から学生割引に至るまで幅広く用意されており、特にU25や障がい者割引も設定されていますので、若い世代や支援が必要な方にも優しい配慮がなされています。

ぜひ観劇を



難解とされることが多いチェーホフですが、土田から新たな解釈であるこの舞台『チェーホフを待ちながら』は、独特の風変わりなユーモアと笑いに満ちた世界を提供します。一般財団法人松本市芸術文化振興財団が主催するこの舞台で、驚きと感動のひとときを過ごしてみませんか?お求めの方は、まつもと市民芸術館の公式ウェブサイトをご確認ください。


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