転職活動とAIの受容意識調査
株式会社フォワードが、転職を経験したまたは現在検討中の会社員337名を対象に実施した調査結果が注目を集めています。この調査では、AI技術が採用や転職活動においてどのように受け入れられるかを明らかにしました。
AIテキストに対する受容意識
調査の結果、企業がAIを利用して作成したスカウトメールや求人票について、約9割の回答者が「内容次第」で受け入れられると答えています。「どのような内容であっても受け入れられない」と語ったのはわずか10.1%でした。
最も多く寄せられた意見が、「AIを手抜きではなく、自分を深く理解するために使うなら歓迎する」というもので、43.0%がこの姿勢を示しています。また、39.2%は「自分のキャリアパスに具体的に言及されれている時」に受け入れられると答え、35.6%が「職務経歴書が正確に理解されている場合」と答えました。このことから、ただAIを使うかどうかが重要なのではなく、いかに候補者の状況を理解しているかが鍵であることがわかります。
AIによるテキストの質と印象
さらに、AIが作成したテキストが「明らかにAIによるものである」と受け取られる場合、約4割が不快感を示したことも分かりました。その一方で、個別に最適化されたテキストについては不快感を示す割合が23.4%に減り、好印象を抱く割合は18.1%から26.7%へと増加しています。このことは、企業が発信するテキストのクオリティが受け手の印象に大きな影響を与えることを示しています。
候補者自身のAI活用
興味深いことに、候補者自身も転職活動においてAIツールを利用しようとしています。調査では「すでに使っている」と答えた人が10.7%、そして「使ってみたい」と思う人が38.9%と、半数近くが前向きな姿勢を持っていることが見て取れます。このデータから、候補者と企業の双方がAIを活用する「お互い様」の関係性が伺えるのです。
調査の背景と目的
この調査は2023年6月にオンラインで実施され、HR Tech(人事関連テクノロジー)市場におけるAIの役割や採用手法の変化を分析し、企業が求職者に好感を持たれるようなコンテンツ生成の重要性を啓蒙することが目的です。また、調査の結果はYOUTRUST Studioでの動画として公開されており、採用におけるAI活用をテーマにさらなる議論が行われています。
エースジョブの取り組み
株式会社フォワードが提供する採用支援サービス「エースジョブ」は、AIの能力を駆使して候補者の視点を取り入れ、個別に最適化されたスカウト文を生成することを目指しています。単なる入力内容に留まらず、候補者自身も気づいていない強みを引き出し、「まさに自分宛て」と感じられるコンテンツを実現することが特徴です。このアプローチにより、返信率が平均2倍以上向上した実績があります。
まとめ
今回の調査から明らかなように、採用や転職におけるAIの活用はまだ発展途上ですが、その受容意識は確実に進化しています。企業と候補者が互いにAIを活用し、質の高いコミュニケーションを目指す時代が急速に到来していることがうかがえます。
しっかりとしたデータと成果に基づいた強いメッセージを持つテキストコンテンツが、今後の採用活動には不可欠となるでしょう。企業の皆さんは、ぜひこのトレンドを押さえて、自社の採用活動に活かしていってください。