ANAとbyFoodの新たな連携
訪日外国人向け食体験プラットフォーム「byFood(バイフード)」が全日本空輸(ANA)と提携し、新しい体験予約の仕組みを導入しました。この連携は旅行者が日本の素晴らしい食文化にアクセスしやすくすることを目的としています。
食文化の重要性
近年、観光の重要な要素として「食」はますます注目されるようになりました。「UNWTO(国連世界観光機関)」の調査によれば、旅行者の88%が目的地選びにおいて食文化が大切だと感じています。このことから、旅行をする際に食体験が重要な動機となっていることが伺えます。特に、最近の調査ではアジア地域において「食を求めて旅行する」人々が増えており、こうしたニーズに応える取り組みが求められています。
新たな体験導線の構築
ANAとbyFoodの提携では、ANAアプリの「Hotels/Cars」セクションにbyFoodの全国食体験を紹介する「Recommended Experience」カルーセルが新設されます。移動手段を考えている旅行者が自然に食文化体験にも目を向けられるので、予約につなげる効果が期待されています。
さらに、ANAの国際線航空券予約ページには「EXPLORE JAPAN」のバナーが設置され、訪日旅行者向けの食体験が紹介されたページへ簡単に遷移できます。旅行を計画している段階から食体験に触れることで、予約に対する関心が高まります。
多言語対応とさらなる展開
これからの展開としては、英語に加えて中国語や韓国語での情報発信を強化し、アジアからの旅行者にとっての魅力をさらに広げていく方針です。また、体験導線の最適化や、体験掲載数の拡充を進め、利用者がより便利に体験を予約できる環境を整備していくことが目指されています。
byFoodのバックグラウンド
byFoodは、日本独自のグルメと食文化体験を通じてガストロノミーツーリズムを推進するために作られたプラットフォームです。このサービスでは旅行者に対して日本の食文化に関する情報を提供し、その後旅行中に食体験や飲食店の予約も行えます。此外、社会貢献として、1件の予約ごとに10食分の給食を発展途上国へ届ける取り組みも行っています。この仕組みを通じて、創業以来約89万食を支援しており、食を通じた国際交流を促進しています。
結論
ANAとbyFoodの連携は、訪日外国人に対する新しい食文化体験の提供を目指しています。この取り組みにより、多くの外国人旅行者が日本の美味しい食を手軽に体験できる機会を得ることでしょう。ユーザーにとって便利で魅力的な旅行の選択肢が広がり、ますます多くの人々が日本を訪れることが期待されます。