3Dマッピング治療
2026-09-15 12:04:59

新たな不整脈治療法:3Dマッピングで精度向上の可能性

不整脈治療に革新をもたらす3Dマッピング



心臓の不整脈は、時として突然に脈拍を速め、動悸や息苦しさをもたらす厄介な疾患です。その一つである房室結節リエントリー性頻拍(AVNRT)は、その特異な電気信号の回路が原因で発生します。これまでの治療法では、特に非典型AVNRTと呼ばれるタイプの症例において、治療すべき場所を特定する難しさがありました。そんな中、東京昭和医院の前田真吾医師を中心とする研究チームが掲げた新たな解決策が、3Dマッピング技術です。

不整脈の仕組み



AVNRTは、心臓内での電気信号が特定の回路を繰り返すことで、急激に心拍数が上昇する病状です。この異常な電気信号の通り道を特定し、焼灼することで治療を行うカテーテルアブレーションが広く実施されています。しかしながら、非典型AVNRTになると、電気信号の経路が従来の方法では把握しきれず、正確な治療が困難とされてきました。

3Dマッピングの利点



前田医師らのアプローチでは、3Dマッピングを用いることで、心臓内の電気信号の広がりを三次元的に可視化し、非典型AVNRTの正確な出口を特定しました。研究の結果、調査した14例から、冠静脈洞(CS)側の「左下方進展(LIE)」と三尖弁輪側の「右下方進展(RIE)」という二つの出口が確認されました。さらに、ある患者では、左右の出口の両方が存在することも明らかになりました。

特に注目すべきは、RIEの発見です。これまで臨床上あまり認識されていなかったRIEが、多くの症例の不整脈回路に関与していたことが分かりました。この新技術によって、これまで見逃されていた治療のターゲットを的確に捉えることが可能になるのです。

研究成果と実績



調査の結果、特定された電気信号の出口を標的に治療した場合、14例中13例(93%)においてAVNRTに対する治療が成功しました。さらに、研究中には合併症も確認されていませんでした。この成果により、従来の一律な治療方法から個別対応の重要性が再確認されました。

新たな治療への期待



今後はより多くの患者を対象とした長期的な研究が必要ですが、この研究は、患者ごとの不整脈回路に基づいた精密な治療の可能性を示唆しています。前田医師の研究グループは、局所的な電気信号中心の治療から、3Dマッピングを駆使してLIE・RIEをターゲットにするアプローチを「パラダイムシフト」と位置づけています。

これにより、不整脈治療は新たな段階へと進化を遂げることが期待されます。これからも患者に寄り添い、効果的な治療方法が提案されることに注目です。

東京昭和医院について



東京昭和医院は港区麻布十番に位置する医療機関で、内科や循環器内科をはじめ、再生医療や健康診断といった幅広い医療サービスを提供しています。患者一人ひとりに最適な治療が行えるように、常に最新の研究と技術を取り入れています。行き届いた医療を提供する東京昭和医院は、安心して訪れることのできる医院です。

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