日本が抱える人助け文化の課題に立ち向かう新たな試みとして、オリジナル絵本『こころがぽかぽか』が誕生しました。この絵本は、特定非営利活動法人ジャパンハートが制作したもので、小学校低学年向けに特化した作品です。ジャパンハートは国際医療NGOとして活動しており、その活動の一環として、個人支援者のコミュニティ「ジャパンハート部」が企画したプロジェクトです。
日本では、人助け文化が浸透していないという現状があります。イギリスに本部を置く慈善団体Charities Aid Foundationが公開した「World Giving Index2024」によれば、日本は141位と、世界で最も人助けが行われていない国の一つとされています。この問題を解決するために、ジャパンハート部の有志たちは、どうすれば寄付やボランティア活動が広まるかを話し合いました。その中で生まれたのが、子どもたちへ人助けの大切さを伝えるための絵本という発想でした。
絵本『こころがぽかぽか』は、ジャパンハートのマンスリーサポーターであるイラストレーターの手塚雅恵氏が手がけています。彼女は、企業や大学のパンフレット、書籍の挿絵、パッケージイラストなど幅広いジャンルで活躍しているフリーランスのアーティストです。また、彼女がジャパンハートに関わるきっかけは、10年以上前に放映された『情熱大陸』での創設者・𠮷岡秀人氏の活動に感銘を受け、無償で協力することを志願したことでした。彼女は、ミャンマーで運営する養育施設「Dream Train」の紹介チラシを制作し、その後もジャパンハートの活動に関与してきました。
今回の絵本は、子どもたちやその親にぜひ読んでもらいたいと考えられています。今後、ジャパンハートの公式ウェブサイト上で無料で公開される予定で、多くの家庭に手に取っていただくことを目指しています。また公開を記念して、都内のこども食堂で同絵本を利用したイベントも計画されています。このイベントでは、子どもたちが実際に絵本に触れ、物語を楽しむことができる機会を提供します。具体的な日時や場所については、公式発表を通じて告知される予定です。
日本の人助け文化を育むために、絵本を通じた新たなアプローチが始まっています。私たち一人一人も、このような活動に賛同し、支援することが必要です。支援を通じて、心温まる文化を育てていきましょう。ご質問や取材希望などありましたら、ジャパンハートまでお気軽にお問い合わせください。