新時代のビジネスエンゲージメント
2026年の「インターナル・ブランディング®調査」が示す新たな動向が、特に20代のビジネスパーソンに注目を浴びています。この調査によると、20代の高エンゲージメント層においても、実に33.6%が転職を検討していることが分かりました。高エンゲージメントとは、従業員が企業にどれだけ信頼感や愛着を持ち、貢献意欲を感じているかを示す指標です。しかし、愛社精神が強い若手社員でさえ、転職を視野に入れざるを得ない時代が到来しています。
エンゲージメントと転職意向の関連
調査対象となったのは、日本全国で従業員300人以上の企業に勤める2,000人のビジネスパーソン。特に20代の1,000人に焦点を当て、エンゲージメントの向上にどのような要因が影響を与えるかを分析しました。その結果、20代の高エンゲージメント層でも転職を考えている人が多いことが浮き彫りになりました。
この調査では、エンゲージメントを「信頼」「愛着」「誇り」「貢献」という4つの観点から測定し、特に「強みを生かせている」と感じる「やれてる感」が長期的な就業意欲に密接に関連していることが明らかになりました。
「やれてる感」が定着のカギ
具体的に見ると、自分の能力を十分に発揮できていると感じることが、働き続けたい気持ちを強めていることが分かっています。20代の間では、仕事の成果や役割への達成感が重要であり、その実感が「やれてる感として」表れています。これは、ただ企業を好きという感情だけでは決まらない、より実質的な要素です。
企業が若い社員に対して持続的な関心を寄せ続け、彼らが自身の強みを生かせる環境を整えることが、転職を防ぐ重要な要素だと言えるでしょう。
企業文化の重要性
さらに、調査では「自社らしさ」や企業文化の実感が、エンゲージメントに与える影響も示されています。社員が自らの働く場をどのように感じ、自分たちの企業文化をどれだけ理解しているかが、エンゲージメントを左右します。
自社文化を実感している20代は、その多くが「やれてる感」を持ち、かわいい自己を発揮できると感じる率も高く、転職意向の低さに繋がっているという結果が出ています。
結論
この分析を通じて、企業が20代社員の転職意向を予防するための重要なポイントが明らかになりました。「やれてる感」を実感させること、そして「自社らしさ」を実感させることが、彼らの定着を促進するカギなのです。時代が変わる中で、企業はますます柔軟な思考と対応が求められるでしょう。将来の働き方を見据えながら、若手社員の心を捉え続ける努力が不可欠です。