大前研一著の新刊『RTOCS他人の立場に立つ発想術』
ビジネス・ブレークスルー大学の学長として知られる大前研一が、最新刊『RTOCS他人の立場に立つ発想術』を2025年11月6日に刊行します。本書は、急速に進化するAI時代における思考力の重要性に焦点を当て、人間の独自の判断力を鍛えるための実践的な方法論を探求しています。
RTOCSとは?
RTOCS(Real-Time Online Case Study)は、実際の経営課題を元に他者の視点から論理的に意思決定を行うオンラインケーススタディ手法です。この手法は、単なる知識の習得を超え、実務に直結した意思決定力を育むために設計されています。BBT大学や大学院では、全受講生がRTOCSを通じて、現実的な思考力や判断力を磨き、AIでは代替できない能力を強化しています。
本書の狙いと構成
本書において大前学長は、「問いを立て、自ら考える力」を養うことが、AI技術の発展と共存するための鍵であると述べています。学生が「もし私が○○だったら?」と仮定し、他者の立場で思考をする演習を通じて、構想力や発想力を磨く手法を紹介しています。
このプロセスは、政治やビジネス、社会問題などのテーマを題材にした演習から構成されており、多様な視点を取り入れることで、より深い洞察を得ることを目指しています。
「進化し続けるAIに仕事を奪われないためには、0から1を生み出す力が重要です。」
(本書プロローグより)
編集者の視点
大前氏が学長を務めるBBT大学大学院では、20年以上にわたりRTOCS演習が行われてきました。毎週のケーススタディに参加し続けることで、学生は実際のビジネス環境での意思決定に必要なスキルを身に付けています。この訓練を経た卒業生は、実際に昇進やキャリアアップを果たしている事例が多く、本書がその成果を反映した内容であることを示しています。
3つの力を育むための一冊
本書は、以下の3つの力を養成することを目的としています:
- - 思考力:与えられた回答に対して疑問を持ち、自ら問い直す力
- - 発想力:他者の立場を想定し、多角的な視点から構想を組み立てる力
- - 判断力:AIと共に活動し、人間が最終的な決定を下す力
これらのスキルは、企業経営や公共政策、教育、さらには個人のキャリア形成において不可欠な能力となります。
誰に読んでほしいのか
本書は、経営層や事業責任者、管理職、公共政策・教育関係者、さらには学習者一般にとっても価値のある内容です。AI時代において、自ら考える力を磨きたい方々にとって、実践的な思考訓練書としての役割を果たすでしょう。
書籍の詳細
- - 書名:『RTOCS他人の立場に立つ発想術』
- - 著者:大前研一
- - 仕様:四六判ソフトカバー/224ページ
- - 定価:本体1,500円+税(税込1,650円)
- - 発売日:2025年11月6日(木)
- - 取扱い:全国の主要書店およびオンライン書店にて販売予定
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