「走る喜びを社会の喜びに」能登でのボランティアツーリング
2025年7月5日(土)、一般社団法人日本ライダーズフォーラム(JRF)が主催する「にっぽん応援ツーリング」が石川県珠洲市仁江町で実施されました。このイベントは、自然災害の影響を受けた地域に手を差し伸べることを目的とした社会貢献型バイクイベントです。
本イベントの趣旨
「走る喜びを社会の喜びへ」を掲げるこのツーリングは、全国から集まったライダーたちが被災地に赴き、支援が行き届きにくい地域でボランティア活動を行いました。今回の活動では、昨年9月の豪雨により土砂崩れが発生した個人宅の家財道具の搬出と廃棄作業を行いました。
珠洲市仁江町は、国道の開通が遅れているため、ボランティア活動の受け入れが難しい地域だったのですが、今回の「にっぽん応援ツーリング」参加者たちは、11名が一丸となって支援に向かいました。
ボランティア活動の内容
現地に到着したライダーたちは、まず支援対象となる家庭を訪れました。被災者の元には、一階部分が泥で覆われた状態の家が立っており、家財道具を取り出すことができずに困っていました。参加者たちは、泥まみれの家財を一つずつ丁寧に運び出し、分別作業にも取り組みました。
軽トラックが2台用意され、ライダーたちは何度も災害ゴミ集積場と往復。作業は当初数日かかると予測されていましたが、見事なチームワークにより、想定以上のスピードで同日のうちに作業を終えることができました。午後には、家の一階部分が完全に片付けられ、参加者全員が大きな達成感を得ました。
地元住民との温かい交流
作業の合間には、仁江集会所で昼食を共にし、持参した弁当を楽しむとともに、地元の方々との交流が生まれました。実際に被災地の現状を聞くことで、ライダーたちは活動の意義を再確認することができました。
作業終了間際には、家主のM様から新鮮なサザエが振る舞われ、参加者たちはその美味しさに感動を覚えました。M様は、「数年後に家を再建した際には、ぜひバーベキューに来てください。」と温かい言葉を送ってくれました。
活動の意義と今後の展望
このイベントを通じて、参加者たちは、各自の力を結集することで大きな支援が実現できることを改めて実感しました。被災された方々の笑顔に触れることができたことは、彼らにとっての最大の喜びであり、活動の原動力となっています。 JRFとしては「走る喜びを社会の喜びに変える」というスローガンのもと、今後も全国の被災地復興に向けた活動を推進していく所存です。
まとめ
「にっぽん応援ツーリング」は、オートバイ文化の振興と社会貢献を目的とした活動を展開しています。この活動を通じてライダーたちは、地域に貢献しながら自身の走る喜びを再確認しています。次回の活動やイベントにもぜひご注目ください!