R-Shiftの運用監視の秘密
シフト管理クラウド「R-Shift」は、約25,000店舗以上、69万人以上の従業員が利用するシステムです。このシステムが安定して動き続けるための運用保守の取り組みが、今回初めてメディアに公開されました。
見えないところでの役割
たくさんの企業がクラウドサービスを選ぶ際、機能や価格に注目しがちですが、本当に重要なのは導入後の運用の安定です。システムが停止すれば店舗の運営に深刻な影響を及ぼすため、「止まらないこと」がSaaSの最大の価値だと認識されています。
R-Shiftに関しては、5名の専任チームが日々の運用保守を担当。サーバーの監視、ログ分析、パフォーマンスの管理、障害への対応、そして再発防止策の策定と、多岐にわたる役割を果たしています。特に、日中はアラート発生から15分以内に初動確認を行い、夜間や休日も迅速な状況確認を行う体制を整えています。その結果、重要な障害が発生することなく、99.99%という高い稼働率を維持しています。
クラウド基盤の強み
R-Shiftはクラウド基盤を活かしており、負荷に応じてリソースを迅速に増強できます。この柔軟性は従来型のサーバー基盤に比べて大きな強みです。
実際の対応事例
運用チームがどのように日々の業務を行っているのか、実際の事例を2つご紹介します。
事例1:CPU負荷異常を未然に防ぐ
ある日、CPU負荷上昇の監視アラートが発生しました。調査の結果、短時間で終了するはずの処理が長時間続いていることがわかりました。運用チームは即座に該当処理を停止し、それに関する原因調査と改善を依頼。さらに、サーバー性能の強化を行い、約2時間で安定状態に戻しました。
事例2:ディスク容量の逼迫を早期に発見
ログやデータの蓄積によるディスク容量の逼迫も見過ごすことができません。日常的にデータ増加の兆候を監視し、容量逼迫のリスクを早期に発見した運用チームは、不要なデータ削除やログの退避、データ配置の見直しを行い、1時間以内に問題を解決しました。
トラブル防止への取り組み
トラブルが発生した際の対応はもちろん重要ですが、運用保守の仕事はそれで終わりではありません。原因分析を行い、どうすれば再発を防げるかを常に考えています。この結果をもとに、監視ルールの更新や手順書の見直しなど、継続的な改善活動が行われています。これこそが安定したシステム運営の基盤です。
まとめ
R-Shiftの運用保守チームは、日々の監視と改善活動を通じて「止めない」ことを最優先にしています。トラブルが起きない日々は、「守れている」という証です。今後もお客様に安心してご利用いただけるよう、さらなる強化を図っていきます。
会社情報
- - 会社名: オーエムネットワーク株式会社
- - 所在地: 新潟県新潟市中央区
- - 代表取締役社長: 山岸真也
- - 事業内容: 業務システム開発、シフト管理システム「R-Shift」
- - 提供Web: オーエムネットワーク公式サイト