東急がBacklogを活用したシステム刷新の全貌
東京エリアで大規模なシステム刷新に挑む東急株式会社は、約250万人の会員を誇るグループ共通ポイントサービス「TOKYU POINT」の基盤となるシステムを、20年ぶりに全て更新しました。この大きなプロジェクトには、自社の内製開発部門や多数のグループ会社が一丸となって関与し、関連するシステムはなんと20以上にも及びます。
Backlog導入の背景
このような複雑な体制の中、東急ではシステム部門とビジネス部門双方が利用できるプロジェクト管理ツールとして、過去に導入実績のある「Backlog」を選定しました。導入の目的は、プロジェクトの細部まで一元的に管理し、要件調整や合意形成の工数を削減し、同時に業務の全行程が分断されることなく進む体制を確立することです。
Backlog活用の具体的な取り組み
運用ルールの制定と共通認識の形成
Backlog導入後、運用ルールをWikiに集約し、課題のテンプレート活用を進めました。これにより、担当者、期限、完了条件を標準化し、タスクの粒度および期日についての共通認識を得ることに成功しました。この環境を整えることで、チームメンバーはスムーズに業務を推進できるようになりました。
意思決定プロセスの可視化
また、プロジェクトの重要な決定事項だけではなく、その背景や議論の過程をコメントや課題に記録する取り組みも行われています。この方法により、関係者が「なぜその判断に至ったのか」を追える状態を実現し、意見のズレを減らしながら合意形成を進めています。
運用フェーズにおける活用
システムがリリースされた後でも、障害対応や不具合管理のための新たなプロジェクトをBacklog上に立ち上げ、継続的に活用しています。重要なシステムアラートは自動で課題化され、顧客からの問い合わせや現場での不具合指摘も同じ環境で管理されます。これにより、タスクの漏れを未然に防ぎ、組織内でのナレッジの継承も促進される仕組みが整いました。
東急の担当者からのコメント
東急の担当者によると、Backlogを使った大規模システム刷新は、以前は管理の限界から断念した経緯がありましたが、この取組みによって2026年2月にはリリースが実現できるとのこと。情報の可視化はタスク漏れやリスクの早期発見を容易にし、メンバー間で議論を整理する文化も育まれているようです。さらに、Backlog AIアシスタントの導入も視野に入れ、自律的なアクションを加速させていく意向を示されました。
ヌーラボの取り組み
サポートするヌーラボは、各種職種や部門のメンバーが共通の目標に向かって協力しながら、組織全体の生産性を向上させる「チームワークマネジメント」を提言しています。この理念のもと、Backlogをはじめとする各種サービスの改善に努め、利用者がニーズに合わせた活用を実現できるよう支えています。
まとめ
今後、労働人口が減少する中で、働くチームの構成メンバーや雇用形態は多様化していくと言われています。それに対してヌーラボは、日々の情報を蓄積し、チームの進捗を支えるシステムを構築することで、「このチームで一緒に仕事できてよかった」と思える体験を生み出すことを目指しています。