導入事例:省エネシステム「EM CLOUD」を特養が導入
東京都港区に本社を構える株式会社ムダカラが、自社開発のエネルギーマネジメントシステム「EM CLOUD」を導入した特別養護老人ホーム「千の杜」の事例を公開しました。導入の背景や効果、そして実際の利用体験について、施設長の木内様にお話を伺いました。
導入前の課題とは?
日本の介護施設では、手動での省エネ対策が一般的ですが、木内様はその運用に疑問を持っていました。手作業による節電は、職員が本来の介護業務から目を離す原因になり、入居者様との大切な関わりが減少してしまう懸念があったのです。木内様は、「入居者様に還元できる時間を確保するためには、効率的な省エネ対策が不可欠です」と強調します。
EM CLOUD導入の決定理由
EM CLOUDの導入を決めた理由の一つは、職員の負担を増やさずに省エネを実現できる点です。木内様は、実際に田﨑社長と話している中で、初期投資が不要でリスクを抑えられる点が大きな魅力であったと語ります。このようなスムーズな導入プロセスにより、職員の業務も圧迫されず、精神的な負担も軽減されました。
導入後の具体的な効果
EM CLOUDを導入した結果、特養「千の杜」では年間約32,000kWhの電力量削減が見込まれています。また、デマンド値の改善により、エネルギーコストのさらなる削減も実現。これにより、入居者様や職員双方にとって、より良い環境が整備されました。
EM CLOUDについて
EM CLOUDは、高圧電力を利用する施設における電力使用状況をリアルタイムで可視化し、業務用空調を自動制御するシステムです。これにより、施設全体の消費電力を最適化し、持続可能なエネルギー使用を促進します。これまでに120以上の導入実績があり、福祉施設や大学、物流倉庫など多岐にわたる分野での導入が進められています。
木犀会とは?
社会福祉法人木犀会は茨城県笠間市に位置し、1996年に設立されました。高齢者向けの介護サービスを提供し、地域に根ざした活動を行っています。公式ウェブサイトでは詳細な情報が提供されています。
株式会社ムダカラについて
株式会社ムダカラは、東京都港区に本社を構え、エネルギーマネジメント事業や節電・節水に関するコンサルティングを行っています。持続可能な社会づくりに貢献することを目指しており、今後のさらなる発展が期待される企業です。
このように、EM CLOUDの導入により、特別養護老人ホーム「千の杜」では、職員と入居者様双方にとってより快適な環境が実現されました。省エネ効果を追求する姿勢から、今後もさらなる取り組みに期待が寄せられます。