未来の医療技術
2025-03-26 17:20:59

島根と連携した認知症研究が目指す未来の医療技術とは

島根と連携した認知症研究が目指す未来の医療技術とは



東京・千代田区に本社を置く株式会社ユカリアの子会社、スマートスキャン株式会社は、島根県立中央病院との共同研究を開始します。この研究は2025年3月から始まり、脳卒中や認知症の危険因子を探り、予防法の確立やAIによる発症予測の構築を目指します。

研究の背景


2025年、日本の超高齢社会に向けて、団塊世代が75歳以上に達することで、認知症患者数が世界で最も多いとも言われています。この状況を考慮すると、脳卒中や認知症の予防が必要不可欠です。

一般的には、教育歴や喫煙、運動習慣、血圧、糖尿病、肥満、食事といった要因が影響するとされていますが、日本国内で質の高いエビデンスが不足しています。しかし、日本は脳ドックが発展した唯一の国であり、発症前後を通じて大規模かつ長期的な追跡調査が可能です。これを生かして、脳卒中や認知症に関する研究が期待されています。

研究の内容


本研究では、「スマート脳ドック」の受診者データを活用します。約8万人の問診票および検査結果データを、島根県立中央病院が分析。さらに、アンケートによる追跡調査も行い、脳卒中と認知症の危険因子や予防法を特定します。

スマート脳ドックについて


「スマート脳ドック」は、医療機関でMRIやCTの空いている時間を利用して、リーズナブルかつ短時間で受診可能なシェアリングエコノミー型サービスです。患者はウェブでの予約から結果確認まで一連の流れが簡単に行え、滞在時間も短縮されます。万が一異常が認められた場合も、適切な医療機関へ紹介されます。2025年1月時点で、15.1万件の検査実績があります。詳しい情報は公式サイト スマートドック から確認できます。

ユカリアのヘルスケアDX構想


超高齢社会における社会保障費の増大などの課題に対処するため、ユカリアは「ヘルスケアの産業化」というビジョンを持ち、医療や介護の在り方の変革を目指しています。この構想では、病院経営の安定化や医療従事者のウェルビーイングを追求し、患者へのサービス向上を同時に目指します。

特に重要なのはAIエージェントの開発であり、ヘルスケア業界の各関係者や消費者がシームレスにサービスを受けられる環境を整えています。また、蓄積された知見やデータを利用し、様々なサービスを展開しています。

まとめ


今回の沖縄県立中央病院との協力は、認知症や脳卒中の予防に向けた新しいアプローチです。この研究が成功すれば、多くの人々のQOL(生活の質)の向上に寄与する可能性が高いでしょう。ユカリアの今後の動向や研究の進展を引き続き注目したいところです。


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