青島ビーチで進化する水難救助テクノロジーの未来
2025年2月16日、宮崎県の青島ビーチセンターにて、特定非営利活動(NPO)法人宮崎ライフセービングクラブとソーシャルビジネスコミュニティ「ワクセル」の主催による「第2回青島テック水難訓練イベント」が開催されました。このイベントは、最新のテクノロジーを活用し、ビーチレスキューの効率化を図ることを目的としています。
当日のプログラムでは、株式会社スカイウォーカーが提供した最新型ドローン「DJIフライカート30」を使用した救助デモが注目を集めました。このドローンは、縦横約4メートル、重さ100キロ、最高時速54キロという特性を持ち、サーフボードを運ぶ方法を実演しました。加えて、国内初の海難救助用として導入された最新型ジェットボード「レスキューウェーブ」を使った救助活動のデモンストレーションも行われ、参加者はその機動力に驚かされました。
災害時の緊急支援物資の運搬を目的としたドローンによるデモも実施され、特に注目されたのは、孤立したエリアへの物資投送のイメージでした。これらの新技術により、ビーチの安全な運営がさらに進むことが期待されています。
屋内では、ドローンと宇宙に関する体験会も行われ、参加者は最新技術に触れる機会を得ました。これにより、科学技術の理解を深め、未来のライフガードへの興味を喚起することができました。
主催者の想い
イベントの運営には、宮崎ライフセービングクラブの小玉順規理事長が大きく関わっており、「安心安全なビーチを目指し、テクノロジーと人の力を融合させることが重要であり、これが実現されれば大きな救助の力となる」と語っています。また、迫田哲平副理事長は、今回のイベントが新たな救命活動の第一歩となり、未来への連鎖が生まれることを信じています。
さらに、ワクセルの総合プロデューサー住谷知厚氏は、「宮崎県、特に青島への思い入れから始まったこの取り組みが、地域に貢献する新しい形になっていることを嬉しく思います」とコメント。今後、継続的なイベント開催を目指し、青島をテクノロジーの拠点としていく考えを示しています。
地域社会への貢献
宮崎ライフセービングクラブは、水辺の事故防止やライフセービング技術の向上を目指し、地域の安全活動にも力を入れています。これにより、青少年の育成やライフガードの技術向上を図りつつ、地域全体の安全意識の向上を目指しています。
イベントは、大きな成功を収め、今後も青島ビーチにおける水難救助の進化に期待が寄せられています。最先端技術を導入した新しい形の水難救助が、青島の美しいビーチで実を結ぶ日が待ち遠しいです。