岡山大学による医工系カリキュラムの新たな取り組みが地域の科学技術を支える

岡山大学が医工系カリキュラムの上級講座を開催

国立大学法人岡山大学が、医療と工学の融合を目指すTCカレッジの上級カリキュラム「令和7年度医工講究」を鹿田キャンパスで行いました。この講座は、技術職員の高度な専門性を育成するための重要な取り組みです。

運営の意義と目的

岡山大学の総合技術部が推進するこの講座は、技術職員のスキル向上とキャリア形成を支援するために設計されています。開会の挨拶を行った佐藤法仁副理事・副学長は、文部科学省が発表した「今後の科学技術人材政策」の重要性について触れ、技術職員の役割がいかに大切かを強調しました。「技術職員が研究の核として成長することが必要です。」と彼は述べ、地域の技術力向上への期待を示しました。

参加者の発表と質疑応答

セミナーでは、技術専門職員の植木英雄氏が「安定発現細胞株の作製」というテーマで発表しました。発表内容は、細胞株発現系に関するもので、その手順や方法を分かりやすく解説しました。この発表後には、塚野萌美技術主任を中心に、参加者たちから多くの質問が寄せられ、非常に活発なディスカッションが展開されました。

この「医工講究」は、業務を通じて得た知識や技術を共有し、質疑応答を通じてスキルアップを目的としています。TCカレッジの一環として、技術職員の新たな挑戦を支える機会となっています。

今後の展望と取り組み

岡山大学の総合技術部は、技術職員同士の連携を深め、さらなる研修プログラムを通じてスキル向上を目指す方針です。地域中核の研究大学として、その役割を強化するために尽力しています。また、基地となる「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業（J-PEAKS）」を活用し、岡山大学の長期ビジョン2025を実現するための取り組みも進めています。

これからも岡山大学は、地域と地球の未来を共創するため、社会の変革を促進する教育・研究機関としての役割を担っていきます。技術職員の活動や新たな挑戦に期待が寄せられています。