エヴァンゲリオンレーシングとリファインバースグループのコラボレーション
日本のモータースポーツ界において、注目のレーシングチーム、エヴァンゲリオンレーシングが、リファインバースグループと手を組んでいます。リファインバースグループは、東京都千代田区に本社を構える企業で、独自の技術を用いたリサイクル素材の開発に取り組んでいます。今回は、同社がスーパー耐久シリーズに出場するエヴァンゲリオンレーシングへの協賛について掘り下げてみましょう。
協賛の背景
リファインバースグループでは、廃車から回収したエアバッグや廃漁網を原料として、高品質なリサイクルナイロンペレット『REAMIDEⓇ』(リアミド)の製造に成功しています。この素材を用いることで、持続可能な社会を目指す取り組みを進めています。エヴァンゲリオンレーシングへの協賛が始まったのは、昨年の9月から。彼らは、REAMIDEⓇを使用して作成した結束バンドをレーシングチームや来場者に配布し、大変好評を得ました。今年も継続的に協賛を行うことで、エヴァンゲリオンレーシングの15周年を祝い、さらなるサポートをしていく意向です。
全国規模で進められるエアバッグのリサイクル
使用されなくなった自動車に装着されていたエアバッグの多くは、これまで活用されることが少なく、ASR(自動車シュレッダーフィード)として処理されていました。しかし、リファインバースグループは、独自の技術でシリコーンゴムとナイロン材料に分けることに成功し、リサイクルを事業化しました。全国各地から廃車のエアバッグを回収し、本社の工場でREAMIDEⓇへと生まれ変わらせています。
現在、彼らは本州を中心に約30都道府県に回収網を展開しており、今後も取り組みを拡大する計画です。回収されたエアバッグは、一宮市にある自社工場で再資源化され、高品質なリサイクルナイロンペレット『REAMIDEⓇ』に変わり、結束バンドなどの製品に生まれ変わります。
エヴァンゲリオンレーシング参戦レース
エヴァンゲリオンレーシングが出場するレースは、『ENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE』です。このイベントは日本国内で非常に人気が高く、モータースポーツファンには欠かせない一大イベントとなっています。エヴァンゲリオンレーシングのレーシングマシンは、劇中に登場するエヴァンゲリオン初号機を模した紫と黄緑のカラーリングが施され、サーキットファンの視線を集めています。
詳しくは、スーパー耐久シリーズの公式ウェブサイトで確認できます。『https://supertaikyu.com/』
エヴァンゲリオンレーシングとは
エヴァンゲリオンレーシングは、人気アニメ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズとのプロモーションで誕生したレーシングチームで、2010年から活動を開始しました。国内屈指の人気を誇るモータースポーツシーンで戦う姿は多くのファンを魅了し続けています。彼らの公式ウェブサイトは、こちらからアクセス可能です。『https://eva-racing.com/』
リファインバースグループの使命
リファインバースグループは「誰にもない視点と技術で、未来の富をつないでいく」という理念のもと、20年以上にわたってサーキュラーエコノミーを実践してきました。廃棄されるタイルカーペットを再生するリファインパウダーや、エアバッグからのREAMIDEなど、さまざまな取り組みを行い、2023年には鳥の羽根を原料にした新しいバイオ素材『ReFEZER』の開発にも成功。廃棄物削減と資源の循環利用を促進し、持続可能な社会に向けた取り組みを着実に進めています。
この協賛によるエヴァンゲリオンレーシングとリファインバースグループのコラボレーションは、リサイクル素材を通じたイノベーションの新たなスタンダードを示すものであり、今後の動向に注目です。