岡山県笠岡市がリユース事業で新たな挑戦をスタート

笠岡市が「おいくら」と連携し、リユースの推進をスタート

岡山県笠岡市は、不要品のリユースを促進するため、株式会社マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」との連携を発表しました。この取り組みは、2025年5月30日から始まる予定で、廃棄物削減と循環型社会の形成を目指しています。

笠岡市のリユースに向けた取り組みの背景

笠岡市では、毎年「芙蓉の花フェア」で市民から提供された不要品を販売しており、リユースの推進に努めてきました。しかし、まだまだ多くのリユース可能な不要品が廃棄されています。そこで、市は新たな施策の導入を模索していました。一方、マーケットエンタープライズは、リユース事業に深く関わり、「持続可能な社会を実現する最適化商社」として各地でのSDGsへの取り組みに注力してきました。このことがきっかけで、笠岡市との協力関係が生まれ、不要品リユース事業が実現しました。

「おいくら」プラットフォームの特徴と利点

「おいくら」は、不要品を手軽に売却できるリユースプラットフォームです。不要品を売りたい方は、査定依頼を行うことで全国の加盟リユースショップに一括で査定を依頼でき、買取価格を比較することが可能です。このシステムを利用することで、過去には約130万人以上が利用しています。「おいくら」の最大の特徴は、自宅まで訪問買取が可能であるため、大型家具や電化製品など、持ち運びが困難な不要品でも売却が容易にできます。

笠岡市が抱える課題と「おいくら」による解決策

笠岡市では有料の戸別収集か自己搬入による粗大ごみの回収を行っており、多くの市民が自宅の外へ不要品を運び出すことに苦労していました。しかし、「おいくら」を利用することで、自宅まで訪問してもらえるため、手間をかけずに不要品を売却できます。また、これまで市が回収していなかった冷蔵庫や洗濯機といったリサイクル法対象製品も、まだ使用できるものであれば買取が可能です。市民は早ければ、依頼した当日に不要品の売却と受け渡しが行えます。

今後の展望と市民への呼びかけ

笠岡市の公式ホームページでは、2025年5月30日より「おいくら」に関する情報が掲載され、直接不要品の査定申し込みができるようになります。この取り組みを通じて、リユースの文化が根付き、地域全体での不要品削減が期待されています。また、市民自身がリユースに対する意識を高め、廃棄ではなくリユースする選択肢を広げることができるでしょう。