NBSロジソル、高血圧治療支援サービスの導入を全社員へ拡大

NBSロジソル、高血圧治療支援サービスの導入拡大

株式会社NBSロジソルが、全ドライバー対象の高血圧治療支援サービス「高血圧イーメディカル」の導入を、庫内作業員を含む約100名の社員にまで拡充することを発表しました。このサービスは、健康状態に起因する事故の防止に向けた先進的な取り組みであり、2025年12月からの順次導入が予定されています。

拡大の背景

昨年から始まった全ドライバーへの導入成果を元に、この度の拡大に至りました。健康診断で未発見だった高血圧リスクが発見され、治療を続けられる体制が整うことで、社員の健康が守られる事例が多数報告されています。特に不規則な勤務や肉体的負荷のかかる環境で働く庫内作業員も含め、全社員の健康管理を強化する意義があります。

PROTECT HEARTS PROJECTとの連携

このプロジェクトは、オムロンヘルスケアやイーメディカルジャパンなどとの連携により、心脳血管疾患のリスク啓発と血圧ケアの重要性を広めていくものです。NBSロジソルはこのプロジェクトに参画し、健康経営の新たなモデルを構築することを目指しています。

先行している改善事例

先行して導入されたドライバーからは、サービスがなければ重篤な状況に陥る可能性があったとの声も上がっています。具体的には、運行スケジュールと診療日の互換性がないドライバーが、オンラインで受診できることで、治療を続けられるようになったという改善事例があります。また、健康意識が低かったドライバーが家庭測定を通じて自分の高血圧を発見し、治療を開始する事例もありました。

新しい対象者

拡大される健康支援サービスの対象者は、会社支給のスマートフォンを所持し、アプリを導入できる40歳以上の約100名の社員です。これにより、倉庫内での厳しい環境下で働く彼らの健康を守り、脳や心にかかわる病気のリスクを軽減する狙いがあります。

健康意識の変化

拡大に向けた意識調査では、56%の社員が健康への意識が高まったと回答し、生活習慣見直しの機会も増加したとの結果が得られています。特に、78%以上の社員が毎日の血圧測定を行うようになり、健康意識の向上が見られました。

NBSロジソル社長のコメント

NBSロジソルの代表である河野逸郎社長は、社員が健康で生き生きと働ける環境の提供が企業の重要な使命であると強調しています。また、「物流を支えるのはドライバーだけではない」という考えを持ち、全社員の健康を守る取り組みの重要性を訴えています。このプロジェクトを通じて、賛同企業と共に物流業界全体の健康経営のスタンダードを創出することを目指すという意気込みを示しています。

健康起因事故の防止への期待

健康状態による運転事故は社会全体の課題です。実際、健康起因事故の多くは高血圧などの慢性疾患から来ています。このため、適切な健康管理、血圧管理を進めることで、物流業界全体の安全を確保していくことが求められています。

今回のサービス拡充は、ただの福利厚生にとどまらず、全社員が安全に働けるための重要なステップとなるでしょう。健康的な職場環境を築くことが、事故防止だけでなく、社員の満足度向上にもつながります。今後の健康経営の進展が期待されるところです。