教育DXの新展開
2026-02-09 18:28:34

尚美学園大学が挑む教育DX、新たな価値観の理解へ

教育DXの新たな一歩を踏み出す



2025年12月、尚美学園大学とハーモニープラス株式会社は、学生の内面的価値観を深く理解するためのワークショップを実施しました。この取り組みは、教育DXが「データをどのように管理するか」という技術的な視点から出発するのではなく、学生自身の価値観を重視することから始まった点が特筆されます。

学生の内面に迫る


教育の成果を測る指標であるディプロマ・ポリシー(DP)や成績(GPA)は重要ですが、それを実現するための「推進力」、すなわち学生一人ひとりの内面に隠れた価値観がどう影響しているかを理解することが不可欠です。既存のデータでは捕らえきれない、学生が進む理由や内発的動機を言語化することが、真の教育DXの第一歩と考えられています。

アナログな対話の重要性


学生たちは、自分の価値観をうまく言葉にすることができないことが多いです。「わかっているつもり」でも、実際に言葉にすると困難に直面します。だからこそ、今回のワークショップでは、急ぐことなく、学生一人ひとりの迷いや葛藤を理解するプロセスが重視されました。

深層可視化のプロセス


ワークショップでのファシリテーションを通じて、独自の対話フレームワークを使用し、学生の過去の選択や感情を多角的に分析することが促されました。自分自身が大切にしてきたことや未来に必要なものについて、直感的なワークを通じて探求が行われます。このプロセスが、表面的な言葉の背後にある本音の判断基準を浮かび上がらせる手助けをしました。

学生たちの気づき


参加した学生たちは、ワークショップを通じて多くの気づきを得ていきました。「安定が正解と思っていたが、実は挑戦した瞬間が自分にとって大切だった」「何かを辞めることが逃げだと思っていたが、それは自分を守るための決断だった」といった発言が相次ぎ、彼らの心の内に潜む迷いや葛藤が明らかになりました。

特に、「未来の自分」を考えたときに多くの学生が黙ってしまったことは、彼らが自分自身と真剣に向き合っている証拠であり、貴重な「成長の余白」と捉えられました。

成果よりも「状態」を重視


今回のワークショップでは、正解を追求することなく、むしろ「迷い」を正当化し、受け入れる姿勢が強調されました。これは学生の困難な状況と向き合う余地を持つかどうかを確かめるための重要なステップと位置づけられています。

プロセス型DXの実現へ


ハーモニープラスが目指す教育DXは、一方的なシステム提供ではなく、大学の現場に入り込み、学生の声を直接受け取ることから始まります。学生と共に迷いながら、教職員と同じ視点で課題を共有することが重要なプロセスと考えられています。ここから、学生が自らの価値観を見出し、より良い学びに繋がるような情報の扱い方を共に考えていきます。

今後に向けた展望


ハーモニープラスは、学修成果MOEを通じて、学生の内面的な価値観や日々の学びのプロセスを統合し、自分の現在地を理解できる学修ポートフォリオの実装を目指しています。数値化しやすい成果だけでなく、「迷い」や「言語化できない感覚」を出発点にした教育DXが必要だと考えています。今後の尚美学園大学との連携に注目です。


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