楽天ラクマが新しい出品サポート機能を開始
楽天が運営するフリマアプリ「楽天ラクマ」は、ついにAI技術を活用した出品サポート機能の提供を開始しました。これにより、ユーザーが商品をスムーズに出品できるようサポートが加わります。今回の機能では、ユーザーが登録した商品画像をAIが分析し、最適なカテゴリや商品名、説明文の候補を自動で提案します。
この新機能は、楽天がこれまで蓄積してきた数千万点もの商品データと連携しており、ユーザーがより正確な情報を効率的に入力できるように設計されています。さらに、株式会社コメ兵と提携し、同社が流通させた年間240万点以上のブランドリユース品から得られたデータも活用されています。これにより、100を超えるラグジュアリーブランドの商品情報も提案可能になるというわけです。
出品の手間を減らす新機能の詳細
フリマアプリで商品を出品する際には、商品名や説明文の作成が欠かせません。しかし、これがユーザーにとっての負担となることもしばしば。そこで、「楽天ラクマ」は新たに開発したAI技術を利用して、こうした課題を解決することを目指しました。実際、ユーザーは出品の手間を大幅に削減できることで、より簡単に取引が行えるようになります。
新機能の使用方法は非常にシンプルです。出品画面で「商品撮影」または「アルバム」のいずれかを選び、商品の画像を登録します。すると、AIがその画像を分析し、最適なカテゴリ、商品名、説明文を提示します。ユーザーは提案された情報を確認し、適切なものを選ぶだけで、自動的に入力された情報を確認することができるのです。
対応カテゴリと対応OS
現段階では、「レディース」「メンズ」「コスメ/美容」「エンタメ/ホビー」「スマホ/家電/カメラ」といったカテゴリが対象となっています。今後は、その対象カテゴリを順次拡大していく予定です。また、対応OSはiOS 16.0以上とAndroid™ 9.0以上が必要で、アプリ版のみで利用可能です。ウェブ版では提供されていないので注意が必要です。
株式会社コメ兵の取り組み
提携先の株式会社コメ兵は、愛知県名古屋市に本社を置く企業で、リユース市場での活動に特化しています。同社は全国にリユースの販売および買取店舗を展開し、専門の鑑定士とAI技術を駆使して商品の真贋や品質チェックを行っています。このように、コメ兵の蓄積したデータ基地や専門性は、楽天ラクマの新機能に大きな影響を与えています。
楽天ラクマのVision
「楽天ラクマ」は、2012年に開始され、日本初のフリマアプリ「フリル」と、楽天が運営する「ラクマ」が統合されて生まれました。「循環の輪」を広げ、誰もが手軽に活躍できるECの世界を築くことを目指し、サーキュレーション市場の活性化と循環型社会の実現を目指しています。
新しい出品サポート機能は、個人や事業者が参加する取引の利便性と付加価値を高め、新たなECプラットフォームの構築へと繋がることでしょう。これからも楽天ラクマに注目していきたいです。