那覇・壺屋に誕生する剛柔流空手の聖地・長順館
沖縄の那覇市壺屋に、剛柔流空手の創始者である宮城長順の教えを受け継ぐ新しい施設、『長順館』の設立が発表されました。このプロジェクトは、長順の精神を未来の世代に伝えるために立ち上げられ、2025年の秋にはクラウドファンディングを開始する予定です。ここでは、空手道が単なる競技ではなく、心を磨く文化であることを伝えていくことを目指しています。
 長順館の必要性と意義  
宮城長順は1888年に沖縄で生まれ、剛柔流空手を創始した偉大な人物です。彼の教育理念である「人に打たれず 人打たず 事なきをもととするなり」は、単なる戦いの技術だけでなく、心のあり方を重視した教えとして、多くの空手家から尊敬され続けています。この教えを子どもたちに伝えるため、孫の宮城達氏が中心となってこのプロジェクトを立ち上げました。  
「空手は単なる武道ではなく、心を育む手段である」と語る宮城達氏は、自身の祖父が行き続けた道を今の時代にどう活かせるかを考え、長順館を設立する決意を固めました。  
 プロジェクトの内容  
『長順館』は、剛柔流空手の精神と文化を学ぶための実践的かつ体験型の施設です。以下の3つの柱を持って、訪れる人々と地域社会に貢献していきます。  
- - 学ぶ場:常設展示を通じて、宮城長順の教えや空手の歴史を学ぶことができます。  
- - 祈る場:静寂な環境で心を整え、深く考えるための祈念空間を提供します。  
- - 交わる場:国内外の空手家やその他の訪問者との交流ができる、文化サロンとなっていきます。
このように『長順館』は、単なる道場を超えた多機能な施設として、地域文化の発信地としての役割を果たすことを目指しています。
 クラウドファンディング  
このプロジェクトの資金調達は、クラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」を通じて行われます。2025年10月28日から11月27日の間に公開予定で、目標金額は500万円です。支援者にはお礼のメッセージや公式サイトに名前を掲載するリターンが用意されています。また、特別な会員証やパスポートの発行も行われ、挨拶状が送られます。  
 資金の使い道  
寄付された資金は以下の用途に使われる予定です:  
- - 展示制作・資料整理費:200万円(40%)  
- - 設計・施工費:150万円(30%)  
- - 広報・PR費:50万円(10%)  
- - 運営準備費:50万円(10%)  
- - 手数料・決済費:50万円(10%)
 次のステップ  
プロジェクトが成功すると、2025年12月20日にプレオープンを迎え、2026年1月には一般公開とプログラムがスタートします。これにより、多くの人々が剛柔流空手の深い精神と文化を体感できる機会が生まれることになるでしょう。
 宮城達氏の思い  
宮城達氏は、「空手は強さだけでなく、優しさも兼ね備えたものである」と強調します。祖父から受け継いだこの教訓を、未来の世代に手渡すための大切なプロジェクトなのです。短い未来だけでなく、100年先の子どもたちにこの精神が伝わることができるよう、長順館で育まれる文化と心の伝承が重要です。
沖縄随一の剛柔流空手の聖地としての『長順館』の誕生を、ぜひ楽しみにしたいものです。詳しい情報や支援については、
CAMPFIREのページをご覧ください。
 
 
 
 
 
