ワイハウ、グッドマン社の子会社化完了で社会インフラを強化へ

ワイハウ、グッドマン社の子会社化を発表

株式会社ワイハウ（本社：東京都新宿区）は、電気、通信、水道などのインフラ関連機器を扱う株式会社グッドマン（本社：神奈川県横浜市）の株式を取得し、子会社化を完了したことを発表しました。この動きは、社会インフラ分野への事業領域拡大とともに、革新的な技術力を取り込み、企業成長を加速することが期待されています。

グループ化の背景と目的

老朽化しつつあるインフラの維持管理は、現在喫緊の課題となっています。特に水道管路の漏水問題は深刻であり、グッドマン社が有する漏水検知技術はこの問題を解決するために非常に重要な役割を果たします。これによりワイハウは、グッドマン社の強みを自社グループに取り入れることで、技術とビジネス展開を融合させ、さらなる企業価値向上を目指しています。

グッドマン社の技術力

グッドマン社は、漏水検知機器や通信インフラ関連の計測機器を自社開発しており、その技術力は高く評価されています。たとえば、特許を取得した水素式トレーサーガス造成装置「ハイドロトレーサー」は、漏水箇所を迅速に特定することができ、多くの水道事業者に導入されています。加えて、新製品「スーパーピロちゃん」は、トーンプローブと非接触型の線路探索機を融和したものであり、業界から高い注目を集めています。

社会における意義

グッドマン社の製品は、単にビジネスの成功だけでなく、社会的な課題の解決にも直結しています。例えば、「ハンター」というガス式漏水探知機は、夜間や騒音環境でも漏水を特定する機能を備えており、水資源ロスや修繕計画の効率化を実現しています。また、グッドマン社の「ゾーンスキャン」は、AI技術を活用した漏水探索システムであり、これにより広範囲の漏水を自動的に監視することが可能になりました。

ビジネスの拡大と国際性

グッドマン社は、大手機械商社を中心に安定した事業基盤を築いており、ここ数年で売上高を四期連続で増加させています。主要な取引先も業界の大手が多数名を連ねており、その信頼性は高いです。国際的な展開にも力を入れており、スイス・ドイツの企業と提携し、国内市場においても画期的な技術を提供しています。

今後の展望

新たにグッドマン社の傘下となるワイハウは、AI技術を活かして、漏水検査のノウハウと計測機器ビジネスのさらなる展開を目指しています。スマートシティやIoTインフラ監視といった新しい分野への進出を視野に入れており、既存事業とのシナジー効果に期待が寄せられます。

代表者のコメント

ワイハウの亀田信吾社長は、「グッドマン社の先進的な技術が日本の社会インフラに貢献することを楽しみにしています。両社の強みを生かし、これからも革新的なソリューションを提供していきたい」と語っています。

このグループ化により、ワイハウはグッドマン社とともに、現場から社会を支える取り組みを推し進める位置に立つことになります。社会インフラの維持管理や課題解決を目指し、今後の展開に期待が寄せられます。