分散型ストレージの未来を切り拓く「NAS-X」とは?
株式会社NFTDriveと株式会社WISERAが共同で開発した分散型ストレージ対応NAS技術「NAS-X(ナスエックス)」が、近年のデータセキュリティのニーズに応えた革新技術として注目されています。従来のストレージシステムの抱える課題に対するソリューションを提供する「NAS-X」は、特にデータの損失リスクを軽減するために設計されています。
NAS-Xの技術背景
近年、個人や企業におけるデータの重要性が増しており、写真や業務データなどの取り扱い件数は膨れ上がっています。しかし、それに伴いデータ消失のリスクも高まっています。特に、NASの故障や、クラウドサービスの終了、さらにはサイバー攻撃といったリスクは無視できません。これらの課題に対応すべく、NFTDriveとWISERAはNAS-Xの開発を決定しました。
NAS-Xの概要
「NAS-X」とは、複数のNASデバイスが相互に連携し、データを分散バックアップする技術です。これは、特定の管理サーバーや単一のクラウドサービスに依存せず、耐障害性を高めることを目的としています。具体的には、分散型ファイルシステムであるIPFS(InterPlanetary File System)を活用し、データを一意に識別できるCID(コンテンツ識別子)を使用します。
NAS-Xの特徴
1.
ユーザー間の相互バックアップ
各ユーザーが持つNASの空きストレージを活用し、データを分散保存します。これにより、単一障害点を持たないバックアップ環境を実現し、データの安全性を向上させます。
2.
データ暗号化による秘匿性確保
他のユーザーのNASに保存されるデータは、暗号化されるため、第三者が内容を閲覧することができません。この設計は、プライバシーの保護にも寄与します。
3.
中央管理サーバーへの非依存
バックアップが各NAS間で直接行われるため、中央管理サーバーに依存しません。これにより、サービスの終了や地域障害といったリスクを排除します。
4.
内容に基づくデータ管理と復元
従来の「保存場所」ではなく「データの内容」に基づいてデータが管理されるため、高度な復元機能が可能となります。
実証済みの信頼性
すでに「NAS-X」はテストトライアルを経て、分散バックアップと復元の動作が正常であることが確認されています。今後は製品への本格実装や特定の使用ケースに向けた最適化が進められる予定です。
将来的な展望
「NAS-X」は、NFTDriveの分散型ストレージやWeb3関連技術だけでなく、WISERAの家族・個人向けデータ保全サービスの基盤技術としても使用される予定です。また、個人利用だけでなく、法人や自治体向けのデータ保全のニーズにも対応し、さまざまなパートナー企業との協力も計画されています。
会社情報
株式会社NFTDrive
株式会社WISERA
このように、「NAS-X」は未来の分散型ストレージ技術の方向性を示す重要な一歩となることが期待されています。データ保護の新たなスタンダードが確立される中で、その進展から目が離せません。