新BLSコース『NCLS』が全国で広がる理由
看護師にとって、院内での急変に対応するスキルは欠かせません。日本各地で新しく導入されたBLSコース『NCLS』が、その教育に革命をもたらしています。2025年の夏からは新たに神戸、山口、広島、熊本で受講が可能となり、9月からは東京都立川市、埼玉県越谷市、茨城県つくば市でも開催される予定です。これにより、全国の看護師がリアルなシミュレーションを通じて、急変事態に迅速に対応するスキルを身につけることが可能になります。
NCLSの特徴
NCLSは従来のBLS研修に加えて、具体的な院内の急変を想定したシミュレーションを行うことが特徴です。従来からあるACLSやICLSと何が異なるのか、実際のシミュレーションを通じた学びがあります。受講者は、自身の職場環境に応じたシチュエーションを体験できるため、より実践的なスキルを習得することが可能です。
例えば、救急外来で働く看護師であれば、救急車の受け入れ準備やトリアージに関するシミュレーションが行われます。一方で、病棟看護師にとっては、入院中の患者の容態変化への対応シミュレーションが設定されます。このように、リアルな状況を想定することで、学びの深さが増します。
実践的なスキルの習得
NCLSでは、単に知識を学ぶのではなく、判断力と行動力を養うことが重要視されています。急変時に求められる判断を迅速に下し、適切な行動に移す能力を鍛えるための訓練を受けることができます。また、気管挿管の介助方法も学べるため、緊急時の対応力が大きく向上するでしょう。
公式テキストの充実
受講者が高い効果を得るためには、事前の学習も欠かせません。そのため、NCLSでは公式テキストが販売されています。このテキストは、知識習得を促進するだけでなく、急変対応に役立つ実践的な内容が盛り込まれています。動画QRコードも多数掲載されているため、視覚的にも理解を深めることができます。
他のコースとの併用
さらに、NCLSはBLS資格を持っていない人でも受講可能な「AHA公式ACLS1日コース」と併せて受講できるため、幅広い看護師にとって利用価値の高いプログラムです。仙台、大阪、名古屋、福岡では、NCLSとACLSコースが同時に開催されるため、急変に関する知識とスキルを一気に向上させることができます。特に、ACLSを受講した方にはNCLSの復習参加が無料で提供されるため、この制度を活用することが推奨されています。
定期的な学びの重要性
急変対応スキルは数ヶ月で低下することが多く指摘されています。定期的なトレーニングを受けることで、自信も高まり、実際の場面でのパフォーマンスも向上することが期待されます。受講後、何度も悩んで試行を繰り返すことで、日常業務においても冷静に対処できる力が蓄えられるのです。
受講の手続き
NCLSの日程は公式ホームページで確認できます。興味がある方は、ぜひ一度訪れてみてください。また、急変に備えるためには、多くの人にこのプログラムを知ってもらうことが重要です。自分自身のスキルアップのみならず、周囲の看護師たちの安全にも繋がりますので、積極的に情報を共有しましょう。
- - NCLS公式ページ: こちら
- - ACLS1日コース公式ページ: こちら
この機会に新たなスキルを身につけ、看護の現場での自信を深めましょう!