環境にも配慮した進化を遂げた『あったかハイムTR』
積水化学工業の住宅カンパニーが新たに展開する断熱リノベーション『あったかハイムTR』が、さらなる進化を遂げました。2023年10月にZEH水準をクリアした断熱性能を持つリノベーションを発表したばかりですが、2024年1月31日に新仕様『外壁TR』を追加することで、断熱等級6相当の性能を実現するというニュースが入ってきました。
新仕様『外壁TR』の特徴とは?
新しい『外壁TR』は、既存の外壁に追加で断熱材を設置する工法です。この工法によって、居住者は仮住まいをせずに、自宅に居ながらリフォームを行うことが可能になります。外気からの影響を軽減し、心地よい住環境を維持しつつ、断熱性能が向上。これにより、居住者が快適に過ごせるだけでなく、光熱費の削減やCO2排出量の低減にも寄与します。具体的には、この新仕様により年間約7.8万円の光熱費削減効果が見込まれ、さらに年間1.4トンのCO2削減が試算されています。
快適で経済的な住まいづくり
『外壁TR』の特筆すべき点は、断熱性能がZEH水準を上回る等級6相当へと引き上げられることです。既存住宅においてもこのような高性能を実現することは、快適な住空間を提供するだけでなく、経済的なメリットを享受できることになります。特に、住環境を安定させることによって身体への負担軽減に寄与する点も重要です。例えば、寒暖差が少ない環境はヒートショックのリスクを低減するとされています。
短期間での施工が可能
従来の外壁の断熱改修は、内部の壁を取り壊して断熱材を交換する手間がかかり、仮住まいや家具の移動といった居住者の負担が大きくなっていました。しかし、『外壁TR』では建物の外側から断熱材を増し張りするため、工事が行われている間でも住み続けることができ、ストレスを軽減します。さらに、施工期間も従来の約37%も短縮されるため、住環境を維持しつつ、効率的な工事が可能になります。
美観と高耐久性を兼ね備えた外観
また、新仕様『外壁TR』では美観にも配慮しており、ガルバリウム鋼板を使用することで新築のような外観が実現します。この高耐久性の素材はメンテナンスコストを抑えるため、長期的な住まいの維持にも貢献します。さらに、資産価値の向上にもつながることから、将来のセカンドオーナーへも安心して住み続けてもらえる住まいづくりを支援しています。
サステナブルな社会を目指して
積水化学では、カーボンニュートラル社会の実現を見据え、住宅の断熱性能向上を進めています。『あったかハイムTR』は、こうした取り組みの一環として開発され、既存の住宅ストックの質向上を図っています。このリノベーションを通じて、快適で省エネルギーな住環境を提供しながら、環境負荷を軽減する持続可能な社会の構築にも寄与します。
前向きな取り組みとして、多様化する住環境に合わせた新たな選択肢を提供する『あったかハイムTR』。これにより、温かく快適な暮らしが未来につながるよう、積水化学はさらなる革新と挑戦を続けていくことでしょう。