アクリートとキューブシステムが進めるメンタルヘルスチェックの実証実験
近年、企業における従業員のメンタルヘルスの重要性が高まっています。その中で、株式会社アクリートは、株式会社キューブシステムと連携し、従業員向けのAI音声解析サービス「ANOTHER AI」を活用したメンタルヘルスチェックの実証実験(Proof of Concept, PoC)を実施しました。この新しい試みは、企業が抱えるメンタルヘルスケアの課題解決に向けて、画期的なアプローチを提案します。
PoCの背景と目的
昨今、ストレスチェック制度が義務化されるなど、企業は従業員のメンタルヘルス管理を重要な経営課題として捉えています。しかし従来の方法、例えば選択式のアンケートや面談形式では、真実の評価を得ることが難しいという問題がありました。人事部門による調査では、選択肢に「真ん中」を選ぶ傾向が強く、心の声が十分には表れず、また上司との対面では心理的なハードルが高くなることが指摘されていました。
このような課題を解決するために、アクリートは「ANOTHER AI」のボイスアナリティクス技術を導入し、従業員がより気軽にメンタルチェックに参加できる新たなシステムを構築しました。
PoCの方法と特長
この実証実験では、キューブシステムの独自技術により、アバター生成と「ANOTHER AI」のAPI連携が行われました。具体的には、従業員がアバターからの音声質問に答える形でメンタルヘルスの状態が評価されます。この手法により、従業員は対人面談のような緊張感を感じることなく、リラックスした状態で回答できるようになります。
アクリートのAIは、音声のトーンや間の取り方、抑揚などを分析し、具体的な回答内容に依存せずに心の状態を視覚化します。このように、声から得られるデータを元にした新しいメンタルヘルスチェックは、従業員にとって負担を軽減しつつ、客観的な評価が実現できる点が特長です。
実施成果と評価
実際の実験結果は非常に満足のいくものでした。従業員からは、「アバター相手なら話しやすい」という声が多く聞かれ、心理的な壁が低減したことが確認されました。更には、従業員が自然体で自己の状態を評価できたことは、人事部門からも好意的な評価を得ています。
「アンケート手法の一つとして非常に有効である」との意見もあり、今後の展開に対する期待が高まっています。
ANOTHER AIの概要
「ANOTHER AI」は、世界的な技術を持つCustIntCo社からOEM提供を受け、アクリートが日本市場向けに展開しているAI解析ソリューションです。このシステムは、約1分間の音声からメンタルヘルスや性格適性を分析可能で、45カ国以上で導入実績を持っています。さらに、ビデオアナリティクス機能も備えており、非接触で心拍数や呼吸数を測定できる点が利用者にとっての大きな魅力です。
今後の展望
今後、アクリートはこの実証実験で得られた知見を生かし、IT業界以外でも使えるメンタルヘルスチェックのソリューションを本格展開していく方針です。物流や介護、小売など、さまざまな業種に向けてのサービスを提供する予定です。アクリートはメッセージサービスから得たコミュニケーション基盤を基にし、AI技術を駆使した新たなアプローチを通じて、企業の課題解決と社会全体の発展に貢献していくことを目指しています。
いかがでしたでしょうか。従業員のメンタルヘルスにおける最先端の取り組みに興味を持たれた方は、アクリートやキューブシステムの公式サイトもぜひチェックしてみてください。