音の日のイベントで顕彰される3名の功績
毎年12月6日は「音の日」として知られ、音の持つ力を認識し、音楽文化の重要性を祝う日です。この日には特別なイベントが企画され、多くの音楽関係者が集まります。2025年度は特に注目すべき年となり、電子楽器の開発と普及に貢献した3名が「音の匠」として顕彰されます。
この顕彰式は、一般社団法人日本オーディオ協会の主催で行われ、音楽業界の未来を切り拓いた歴史的な人物たちが表彰される機会となります。受賞者は、菊本忠男氏、中田卓也氏、三枝文夫氏の3名です。
 顕彰される受賞者たち
 菊本 忠男氏
元ローランド株式会社代表取締役社長であり、技術開発を担当した菊本氏は、日本の電子楽器技術の発展に大きく寄与してきました。彼のリーダーシップのもと、多くの革新的な楽器が開発され、音楽家たちに多様な表現の場を提供しました。
 中田 卓也氏
ヤマハ株式会社の取締役会長である中田氏は、企業の歴史を通じて多くの電子楽器の普及・発展に関わりました。彼の貢献は、音楽教育の現場にも多大な影響を与え、音楽を通じて新しい世代のクリエイターを育てることに寄与しています。
 三枝 文夫氏
株式会社コルグの監査役として活躍する三枝氏は、業界内での信頼性を高めると共に、革新的な楽器の開発に携わってきました。彼の取り組みは、音楽表現の幅を広げることにつながっています。
 音の匠の顕彰とトークセッション
顕彰式に続いては、これらの受賞者たちをパネリストに迎え、日本オーディオ協会会長の小川理子氏が司会を務めるトークセッションが行われます。このセッションでは、電子楽器がもたらした音楽文化の変遷や、開発当時のエピソードが語られる予定です。参加者は貴重な体験を通じて、音楽と電子楽器の関係性を深く理解することができるでしょう。
特別ゲストとして、元カシオペアのキーボード奏者である向谷実氏も登場し、彼の視点からも貴重なお話が聞ける予定です。このトークセッションは、音楽ファンにとって見逃せない機会と言えます。
 本年のイベント情報
なお、本年のイベントは、12月6日が土曜日のため、前日の5日金曜日に開催されます。このイベントは、事前登録制であり、日本オーディオ協会の会員や招待者のみが参加可能です。音楽に情熱を持つ方々にとって、これほどのイベントが近づいてきていることを改めて感じます。
 音の日の意義
「音の日」は、1877年にトーマス・エジソンが音を記録・再生する技術を発明したことを基にしています。この日を通じて、音楽文化の重要性が再認識され、さまざまな音楽関連イベントが行われているのです。日本オーディオ協会は、この日を特別な機会として、多くの音楽愛好者や関係者に向けた啓発活動を展開しています。これからも「音の日」を通じて、音楽とその文化の奥深さを伝えていくことが期待されています。
音楽と技術の融合が生み出す新たなクリエイティブな可能性に目を向け、今後の音楽シーンの発展に心躍らせる日々が続くことを願っています。
 
 
 
 
