LGBTQカップルが直面する住宅購入の課題
株式会社LIFULLが提供する不動産サービス「LIFULL HOME'S」では、LGBTQのカップルが直面している住宅購入時の実態について調査を行いました。この調査により、LGBTQカップルの約8割がセクシャリティが要因で妥協を余儀なくされていることが明らかになりました。
調査の背景
調査は首都圏(1都3県)に在住する20代から50代のLGBTQ当事者266名を対象に、2026年の初めに実施されました。近年、パートナーシップ宣誓制度が進んでいるものの、住宅購入においては、法律上の家族と認められないことが、ローン審査や保険加入に影響を及ぼしています。このため、LGBTQカップルは理想の住居を見つけることが難しい現実があり、結果的に妥協を強いられています。
調査の主な結果
1. 住宅購入時の不便や困難
LGBTQカップルの61.3%が、住宅購入の検討過程で不便や困った経験があったと回答しています。例えば、物件の周辺住民との関係性に不安を感じる声も多く見られ、こうした心理的な負担が購入の決断に影響を与えています。
2. 妥協の実情
「もしセクシャリティに関する障害がなければ、より良い物件を選びたかった」との声が8割以上から寄せられました。具体的には、パートナーを受取人に指定できる団信の選択肢が限られたり、カミングアウトを避けるために条件を下げたりするケースが目立ちます。
3. 経済的なハードル
調査結果では、最も多い回答が「最良でない銀行で妥協した」や「予算を下げざるをえなかった」というものでした。これにより、希望の住まいを手に入れる多くのカップルが、金融機関の選択肢やプロセスにおいても苦悩していることがうかがえます。
4. ローンの選択肢
LGBTQカップルが選ぶローンの傾向として、「ペアローン」の選択が最も多く見られました。単独名義によるリスクを回避するため、多くのカップルが共有名義での住宅購入を望んでいます。
5. 不動産会社への期待
不動産会社に対する要望の中には、特別な優遇ではなく、理解とフラットな対応を求める声が67.3%に達しました。基本的な知識と適切なマナーが求められていることがわかります。
LIFULL HOME'Sの取り組み
LIFULL HOME'Sは、こうした調査結果を受けて、LGBTQカップルが理想の住まいを実現できるよう、新たな機会を提供していく見込みです。具体的には、FRIENDLY DOORを通じて親身なサポートを行い、住宅購入の際の心の負担を軽減し、更なる選択肢の拡充を目指します。
最後に
今回の調査結果は、LGBTQカップルが抱える課題を具体的に示し、今後の施策に向けた重要な指針を与えるものとなりました。誰もが自らの希望に基づいて住まいを選べる社会の実現に向けて、さらなる理解と取り組みが求められています。