鳴門市とおてつたびが医療・福祉の人手不足解消に挑む新プロジェクト
東京を拠点とする株式会社おてつたびが、鳴門市と連携し、移住促進や人手不足解消に向けた新しい取り組みを開始します。このプロジェクトは、医療・介護・保育の分野での人手不足に悩む地方の事業者を支援することを目的としており、福祉インターンシップの実施を通じてその解決を目指します。
取り組みの背景
地方移住や地域定住を進めるためには、移住希望者が実際に地域の仕事を体験し、その中で地域との接点を持つ機会が重要です。おてつたびは、短期のアルバイトを通じて地域事業者と働きたい旅行者を結び付けるプラットフォームとして機能しています。これまでは、農業や観光業での実績がありましたが、今回新たに鳴門市との協力を行い、福祉分野でのUIJターンを促進する新たな道を開くことになりました。
福祉インターンシップの概要
この福祉インターンシップは、2024年8月3日から9日までの期間に行われます。参加者は、鳴門市内の医療、介護、保育の福祉関連事業所でのお仕事体験を通じて、実際の業務を学びます。具体的なスケジュールは以下の通りです:
- - 8月3日: 到着
- - 8月4日・5日: 仕事
- - 8月6日: 観光ツアー
- - 8月7日・8日: 仕事
- - 8月9日: 解散
このインターンシップは、参加者が全国的にも珍しい渡船を利用して通勤し、地域の魅力に触れる観光ツアーも計画されています。参加人数は各事業所2人、計6人を予定しており、実際に鳴門市で働く体験を通じて「また訪れたい」と思ってもらえるような関係を築くことが目指されています。
各事業所の役割
参加者は以下の3つの福祉関連事業所に配属され、各々の業務に従事します。
- 仕事内容: 療養環境の整備、患者さんの見守りなど
- 参加者: 30代女性(千葉県)、20代女性(東京都)
- 仕事内容: 入居者さんの見守り、作品作りの補助など
- 参加者: 20代女性(大阪府)、20代女性(沖縄県)
- 仕事内容: 子どもたちの見守りや遊びのサポートなど
- 参加者: 20代女性(香川県)、30代女性(愛知県)
このように、各事業所では異なる業務が行われ、参加者は多様な経験を積むことができます。
おてつたびの意義
おてつたびは「お手伝い」と「旅行」を組み合わせた斬新な人材マッチングサービスです。このプラットフォームにより、地域事業者は全国から人手を募集し、短期での雇用が実現します。また、旅好きの旅行者は、働きながらその土地の魅力を存分に味わうことができ、地域交流を通じて新たな関係人口の創出にも寄与することが期待されています。
プロジェクトの成功に向けて、鳴門市とおてつたびは連携を密にし、地域の持続可能な発展に貢献することを目指します。今後の展開にも注目が集まります。