自転車利用の安全への取り組みを強化する『チャリチャリ』の新施策

シェアサイクルサービス『チャリチャリ』は、地域の安全な自転車利用を促進するための取り組みを加速させています。2025年5月、同社は「自転車月間」と位置づけたこの時期に、安全啓発活動を実施しました。特に記憶に残るのは、社員から構成される33名による「安全啓発＆ポートと車体のクリンネス大作戦」です。この活動では、福岡市内の自転車駐輪ポートでの清掃や自転車のメンテナンスを行い、その合間に利用者へ直接自転車の安全な利用について呼びかけました。

自転車は便利だがリスクも増加

シェアサイクル『チャリチャリ』は、2018年に福岡でサービスを開始し、全国に広がっています。約7,900台の自転車と1,800以上の駐輪ポートを展開し、地元の人々に親しまれています。しかし、自転車の利用が増える実情の一方で、交通事故も増加しつつあり、社会問題化しています。

そこで、2024年から施行される道路交通法の改正によって自転車に関する新しい規制も登場します。「青切符」と呼ばれる自転車の交通反則通告制度が導入され、交差点でのルール遵守などが厳格に監視されることになります。このため、チャリチャリは交通ルールの正しい理解を呼びかけ、事故を防ぐための啓発活動を強化する必要性を感じています。

啓発活動の詳細

5月28日には、福岡市内のポートで安全啓発活動を実施し、地元のユーザーに向けての呼びかけを行いました。ユーザーとの直接的なコミュニケーションを通じて、交通ルールの大切さを伝えることが目的です。加えて、福岡県警察主催の「自転車の安全利用促進キャンペーン」にも参加し、交通安全についての意識を高めるため、高校生や交通安全協会と連携して活動しました。

また、アプリ内でも安全啓発を進めており、交通ルールの重要性を伝えるバナーを掲げるなどして、全国のユーザーに呼びかけています。チャリチャリでは、ただ自転車を提供するだけでなく、利用者が安全に楽しめるよう環境を整えることにコミットしています。

自転車の未来へのビジョン

「チャリチャリ」の目指すところは、地域に根ざした公共交通手段としての成長です。自転車利用が進むことで、環境負荷の低減や健康促進、地域経済の活性化にも貢献できると考えています。交通ルールの遵守を促進しつつ、利用者と地域が共に安心して自転車利用を楽しめる環境を提供することを目指しています。

今後もチャリチャリは、自転車の安全利用を啓発し、地域の方々と共に成長し続ける姿勢を貫いていきます。安心して自転車を利用するための情報を広め、より良い地域社会の実現に向けての取り組みを続けていくでしょう。