新型「SVロースターW(ワイド)」の誕生
株式会社中西製作所が2025年4月より新たに受注を開始する「SVロースターW(ワイド)」は、これは最新の過熱水蒸気オーブンです。この製品は2004年から販売されている「SVロースター」の一部で、特に食品業界の大規模なニーズに応えるために開発されました。これにより、トンネルフリーザーとの連結を希望するユーザーの要望にも対応し、大型食品工場においても利用できる高いスペックが実現されました。
過熱水蒸気での調理の魅力
「SVロースターW(ワイド)」の主な特徴は、高温・高圧の過熱水蒸気を使用することで短時間で食材に熱を伝え、ジューシーで美味しい仕上がりを可能にすることです。320℃もの温度に達する過熱水蒸気は、従来のオーブンでは味わえない調理効果をもたらします。さらに、庫内の酸素濃度が0.1%未満になる超低酸素雰囲気で、栄養素を保持しつつ、色鮮やかな料理が楽しめる点も大きな魅力です。
循環Re-Jet方式による効率的な調理
また、「SVロースターW(ワイド)」では、循環Re-Jet方式が採用されています。これは、過熱水蒸気を循環させ再加熱・再利用することで、省エネルギーの実現や調理能力の向上に寄与しています。具体的には、熱室内で過熱水蒸気が強制対流し、食材に対する熱量が増加。これにより、調理時間が短縮されるだけでなく、焼き目の強化やモード変更の自由度も向上します。
細やかな風量調整機能
この製品では、上下風量を調整できる機能も備わっています。上下に設置された循環ファンがそれぞれ、インバータ制御によって風量を調整することで、調理内容に応じた細かな調整が可能です。「焼き目をつけたい」ときは上風量を増やし、逆に内部温度を上げたい場合は下風量を増加させることができます。これにより、さまざまな料理に対応できる柔軟性が備わっています。
多連式仕様でラインナップも豊富
「SVロースターW(ワイド)」は、1800mmの基本ユニットに連結ユニットを取り付けることで、1~6連までの組み合わせが可能です。必要に応じて最適な機長を選択でき、コンベヤ幅1500mmで、トンネルフリーザーとの連結も実現。あらゆるニーズに応える設計になっています。
株式会社中西製作所について
中西製作所は、1946年に創業され、以来、給食用アルミ食器の製造・販売を通じて食の改善に貢献してきました。食糧事情が厳しい時代に、子どもたちの栄養を確保するために設立された同社は、今もなお食の豊かさと未来のために活動しています。FOOMA JAPAN 2025においても、最新の製品を展示する予定とのことなので、興味がある方はぜひ足を運んでみてください。
「SVロースターW(ワイド)」の導入により、調理の質と効率が飛躍的に向上することでしょう。これからの料理シーンに革新をもたらすこの製品に注目が集まります!