南壽あさ子の『AMULET』がホラーの主題歌に
南壽あさ子が2025年6月18日にリリースする4枚目のアルバム『AMULET』に収録される楽曲「オン・ザ・スクリーン」が、縦型のホラーショートドラマ「闇に光」の主題歌として起用されることが発表されました。このドラマは、佐野史郎さんや大沢健さんがダブル主演を務め、アブジェクトホラーという新しいホラー表現を体験できる作品です。
アブジェクトホラーとは
アブジェクトホラーとは、直接的な恐怖を描くのではなく、日常生活の中に潜む微妙な「違和感」や「もしかしたら」といった感覚を静かに引き出す新しいホラー表現です。これにより、視聴者は日常と異界の境目に触れることができ、恐怖体験をより深く味わうことができます。「闇に光」はこのアブジェクトホラーをベースに展開されます。
「オン・ザ・スクリーン」について
この主題歌「オン・ザ・スクリーン」は、南壽あさ子の内省的なメロディが特徴で、現実と虚構、記憶と感情の境界を揺らすような内容となっています。この楽曲は、他のアーティストとのコラボもあり、心に残る深い余韻を持っています。作り手たちの感性は静かに交差し、聴く者に静かな不穏をもたらします。
音楽と映像の融合
南壽あさ子のアルバム『AMULET』は、約6年ぶりのフルアルバムとなります。本作は「心にそっと寄り添うおまもり」というコンセプトを掲げ、絵本作家・酒井駒子による描き下ろしジャケットアートや12名の女性イラストレーターが参加した歌詞集『She Saw Scene』など、様々な表現が交わる魅力を放っています。音楽だけでなく、言葉やビジュアルが響き合うことで、全体としての表現が高められています。
作品の展開
制作集団「よろずず」は今後、アブジェクトホラーをテーマにしながら、映像と音楽、デザインを融合させて新しいコンテンツを作り出す予定です。2025年12月26日には「闇に光」の公開も控えており、その展開先としてYouTubeやTikTok、Instagramなど各種SNSを活用していくとのことです。
南壽あさ子のコメント
南壽あさ子は「『オン・ザ・スクリーン』は、現実と心の境目に立ち現れる感覚を音にした楽曲です。アブジェクトホラーの世界観と出会えたことは、非常に自然な巡り合わせだと感じています」とコメントしています。この言葉は、彼女の音楽が如何に緻密に表現されているかを物語っています。
この新しい試みを通じて、視聴者やリスナーは新しい感情体験を得ることができるでしょう。音楽とホラー、癒しと不穏といった相反する要素の交わりが、どのような形で新しい作品を生み出すのか、注目が集まります。