新たな水産業の未来を拓く「築地のサブちゃん」の挑戦
東京・築地を拠点にする「築地のサブちゃん」は、18000以上の販売実績を誇り、業界に特化した買物代行サービスを提供してきました。これまでの実績をもとに、同社は新たに水産業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)及びAI活用支援サービスを本格的に始動しました。近年、DXに対する関心が高まる中、アナログな業務プロセスが残る水産業界において、如何にしてデジタル化を進めていくかが問われています。そのような中で、築地のサブちゃんは具体的な現場の経験をもとに、積極的な支援を行うことで、業界の未来を切り拓いていく考えです。
水産業界の現状とその課題
水産業界は、伝統的な業務プロセスが多く残るため、デジタル化の遅れが指摘されています。紙や電話、ファックスによる古い方法が続いている一方で、慢性的な人手不足も問題視されています。さらに、小規模業者が多いこの業界では、システム導入のコストも大きな課題です。特に、「何から始めればよいかわからない」という声が多く聞かれ、結果的にDX推進やAI活用に踏み出せない企業が多く見受けられます。
築地のサブちゃんは、こうした現場のニーズに応えるため、LINEを介した鮮魚や食材の注文サービスを展開しながら、実業務のDX化を進めてきました。そこで得た経験を生かし、水産業界の現場でのDX推進やAI活用をサポートする新しいサービスを提供します。
新サービスの内容
新たに提供されるサービスは、以下の3つの段階に分かれています。
1.
業務課題発見ワークショップ
「何から始めればいいかわからない」という方に向けて、1日完結のワークショップを開催します。このワークショップでは現場の課題を明確にし、今後注力すべき分野を見極めます。
2.
Quick PoC(短期間実証実験)
「自社にどのように適用できるのか分からない」という企業向けに、準備されたAIモデルに独自のプロセスやデータを統合してサービスを構築します。具体的な業務の適用イメージを見える化し、実行判断を導きます。目安として最短2週間から1ヶ月程度でその可能性を評価します。
3.
DX推進/AI導入支援
実証実験後に、真剣に業務改善に取り組む企業へ、サポートします。水産業界特有の運用を考慮しつつ、伴走してDX推進やAI導入を支援します。
期待される効果
このサービスを導入することで、様々なメリットが期待されています。電話やファックスでの注文対応を自動化することにより、業務の効率化が図れたり、属人的な業務の標準化につながる可能性があります。「築地のサブちゃん」の運営メンバーは、現地での実績を元に、具体的な効率化の提案に取り組んでいます。実際に築地市場で得た知見を生かし、現場に最適なDigital Transformationの実現を目指します。
まとめ
築地のサブちゃんは、アナログに業務を停滞させることはせず、現場の痛みを理解した上での支援を行うことで、水産業界のDX推進やAI活用の重要性を広めていきます。今日のテクノロジーを融合させることで、未来の水産業が抱える課題を解決し、効率的で持続可能な業界へと変革する時が来たのです。今後の展開に注目です。