味の素の新戦略
2025-09-30 12:19:33
味の素グループ、CCH Tagetik導入で企業業績管理を革新
味の素グループ、CCH Tagetik導入で企業業績管理を革新
味の素グループがCCH Tagetik Intelligent Platformの導入を通じて、企業の業績管理と財務計画機能を飛躍的に向上させたことが発表されました。グローバルに展開する味の素グループは、180以上のビジネスユニットを持ち、その運営をより効率的に行うために新たなアプローチを模索していました。そこで、従来の中期経営計画を見直し、リアルタイムでの事業進捗の把握を目指したのです。
課題と新たなアプローチ
味の素グループは、四半期ごとの見通しからローリングフォーキャストへの移行を図るため、管理体制を強化する必要がありました。特に求められていたのは、分散したデータを統合し、販売数量や品目別売上などの非財務指標を含む業績管理を実現することでした。この新しい企業業績管理プラットフォーム(CPM)によって、財務チームの作業負担を軽減し、より高い予測精度を確保しようとしていました。
経験豊富なウォルターズ・クルワーは、CCH Tagetikがこれらのニーズに応えるものであると確信し、味の素グループへの提案を行いました。導入の決め手は、マスターデータの柔軟性とデータ統合基盤の強固さ、段階的な拡張にも対応できる点です。
CCH Tagetik導入による成功事例
予測精度の向上:2024年度の事業利益において、迅速で正確な数値が投資家の信頼を高めました。
ローリングフォーキャストの対象が29社から36社に拡大:これにより、世界全体の主要子会社を統合的に管理可能になりました。
経営データの対応力向上:180以上のビジネスユニットから多様なデータを集約し、年間に4本の重要なレポートを作成しています。
業務効率化による時間削減:ローリングフォーキャスト業務の効率化により、年間200時間の時間削減を実現し、戦略分析と計画にリソースをシフトできるようになりました。
* 財務情報と非財務情報の統合:品目別の売上数量を含む、より包括的な業績監視を可能にしました。
味の素株式会社の執行役常務である水谷英一氏は、CCH Tagetikを活用することで経営判断が精緻化し、グループ間でのシナジーを高めていると述べています。これにより、改めてFP&A部門の重要性が際立っています。
未来への展望
味の素グループは、CCH Tagetikの活用領域をさらに拡大し、サプライチェーン管理(SCM)関連情報との統合を進めていく方針です。非財務情報を一元化することで、グループ全体でアジャイルかつデータドリブンな意思決定を支援することを目指しています。
今回のCCH Tagetik導入は、味の素グループが未来に向けてさらなる競争力を発揮するための基盤といえるでしょう。詳細な成功事例については、味の素グループのウェブサイトでご確認ください。