SBTiスタンダード解説
2025-12-23 09:57:00

日本企業向けに登場したSBTiネットゼロスタンダードV2解説レポート

SBTi「ネットゼロ・スタンダードV2」第2次ドラフト解説レポートの概要



株式会社exroad(エクスロード)は、このたび「Science Based Targets initiative(SBTi)」が提案しているCorporate Net-Zero Standard Version 2(CNZS V2)の第2次ドラフトに関する解説レポートを発表しました。このレポートは、特に日本企業向けに設計されており、持続可能性の推進活動を行う上での重要な資源となることでしょう。

CNZS V2の重要性


SBTiは2021年に発表した現行のCorporate Net-Zero Standard(V1)を改訂し、2045年までにネットゼロを達成するための明確な基準を設けるCNZS V2を策定中です。本レポートでは、これに伴う新たなフレームワークや認定ティアの概要、カーボンクレジットの位置づけに重点を置いて解説されています。企業の現状の取り組みや今後の戦略を見直す機会となることでしょう。

具体的な内容


このレポートの内容は、欧州を中心に国際的な評価を受けているカーボンクレジット・データプロバイダーのAbatable社が発行した文書に基づいています。そのため、グローバルな視点を持った上での日本独自の状況に適応した情報が提供されている点が魅力です。具体的なトピックには、
  • - Ongoing Emissions Responsibility(OER)フレームワークの導入
  • - RecognisedやLeadershipといった認定ティアの要件
  • - カーボンクレジットの役割とその取り扱い
などがあります。

企業がこれらの要因を効果的に理解し、適切に実践するための情報を整理した内容となっており、経営企画部やサステナビリティ推進部門の方々にとっては非常に有益です。

課題と対応


日本企業からは「CNZS V2はいつから施行されるのか」、「Scope3とカーボンクレジットの関係はどのように整理されるのか」といった問いが寄せられています。これらの課題に対する明確な解答が求められており、レポートではそれに対する役立つ情報提供が行われています。

さらに、企業が2035年や2050年に向けた調達や投資戦略を考える際に必要とされる視座を提供することで、長期的な視点での計画策定に寄与しています。

Abatableについて


Abatableは、カーボンクレジットの市場で国際的に評価されている企業であり、その評価の背景には創業者がゴールドマン・サックスやビッグテック企業で得た豊富な経験があります。同社は、10,000件以上のカーボンクレジットプロジェクトのデータベースを持ち、投資魅力度を評価するツールも提供しています。これにより、企業が市場動向に適応しやすくなるよう支援しています。

まとめ


このレポートは、各企業が国際競争力を維持するために必要不可欠な情報を提供するものであり、持続可能な取り組みを進める上での道筋を明確に示しています。特に新たに導入されるOERフレームワークを活用することで、企業はカーボンクレジットを戦略的に活用し、持続可能な運営を加速させることが可能です。関心のある企業は、ぜひこのレポートをダウンロードし、実務に役立ててみてください。


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