『マクベス』開幕!
2025-05-12 15:35:26

彩の国シェイクスピア・シリーズ2ndの『マクベス』開幕!新たな舞台の感動をお届け

彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd『マクベス』開幕レポート



彩の国シェイクスピア・シリーズ2ndの記念すべき第2弾、舞台『マクベス』が2025年5月8日、彩の国さいたま芸術劇場の大ホールで初日を迎え、注目を集めています。演出を担うのは、芸術監督を務める吉田鋼太郎。本作には主演の藤原竜也がマクベス役を、マクベス夫人役に土屋太鳳が挑みます。

物語は、雷鳴と稲妻の中で現れる三人の魔女からスタートします。吉田鋼太郎、稲荷卓央、海津義孝らが演じるこの魔女たちは、ただの予言者ではなく、物語の運命を大きく左右する存在として視覚的にも圧倒的な迫力を放ちます。藤原竜也が演じるマクベスは、満を持してシェイクスピア四大悲劇への挑戦を果たすこととなりました。

この作品では、マクベスが身の丈にあった野望を持ちながら、引き返せない地獄へと進んでいく姿が描かれます。妻であるマクベス夫人(土屋太鳳)と共に歩む筈だった道が、やがて彼らを分かつことになる様子は、共依存の中に潜む孤独を浮かび上がらせます。彼らの物語は虚しさと哀しみが胸を締め付け、観客に深い感慨をもたらします。

藤原竜也は、マクベスの弱さと小ささをリアルに表現し、時には滑稽さを見せます。彼の内面で揺れ動く心情は、魔女の呪文のように神秘的かつ恐怖に満ちたものです。彼が王座を得る一方で抱く疑念に苛まれ、全く予想もしなかった残虐な為政者に堕ちていく様は、シェイクスピアならではの人間の複雑さを体現しています。

土屋太鳳が演じるマクベス夫人は、夫に対して抱く愛情と共に野望を強く求める姿を見せ、観客は彼女の心の内にも共感を抱かずにはいられません。夫と共に歩むことで得られる幸せを強く願う彼女が、逆にその願いから引き裂かれていく様は、痛ましくも美しい。彼女の心の崩壊を予感させる瞬間が、否応なく観客を惹きつけます。

脇を固める俳優陣にも注目が集まります。河内大和が演じるバンクォーは、「子孫が王になる」との魔女の予言を意識し、マクベスとの間に火花が散ります。さらに、廣瀬友祐が演じるマクダフも冷静沈着でありながら家族を守れなかった痛みを抱え、復讐に燃える情熱的な男として描かれています。これらのキャラクターたちが持つ野心が相互に絡み合い、物語はますます緊迫感を増してきます。

昨年上演された『ハムレット』に引き続き、シンプルなセットを舞台に言葉と肉体の力で俳優たちが生き生きと演じる『マクベス』。吉田鋼太郎による綿密な演出の背後には、シェイクスピアの言葉の真髄を探求する姿勢があり、観客に深い感動を与えています。豪華な音楽を手掛ける東儀秀樹の楽曲も、マクベスの運命に迫る瞬間を盛り上げ、観客は釘付けになります。

埼玉公演は2025年5月8日から25日まで行われ、その後、宮城、愛知、広島、福岡、大阪と続くツアー公演も予定されています。この機会を逃さず、ぜひ劇場でその迫力をご体感いただきたいと思います。

この舞台は、シェイクスピアの作品を親しみやすく再解釈し、多くの観客に感動を与えようとする意欲に満ちています。皆様もこの歴史的な舞台を観るチャンスを絶対に逃さないでください。詳しい公演情報は公式サイトをチェックしてみてください。


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