日本ストライカーが新たに発売する肩腱板修復の新製品
日本ストライカー株式会社(本社:東京都新宿区)が、2026年1月から全国の整形外科向けに発売する「AlphaVent Biocompositeスーチャーアンカー」は、肩腱板の修復手術における新たな選択肢を提供します。この製品は、剥がれた腱板や靭帯を骨に固定する小型のビスであるスーチャーアンカーと、縫合糸が組み合わせて構成されています。
腱板断裂とは
肩腱板断裂は、加齢やスポーツ、転倒により肩の筋肉が骨から部分的に剥がれ、複数の腱繊維が断裂していく疾患です。日本国内では、毎年約24,000件もの肩腱板断裂手術が行われており、その重要性が増しています。新しいAlphaVent Biocompositeスーチャーアンカーは、サポート力を高め、肩の機能回復を助けることを目的としています。
特徴と利点
このスーチャーアンカーの最大の特長は、その生体吸収性です。アンカーは体内で自然に分解・吸収されるため、術後の安定性が向上し、患者に優しい設計がなされています。また、デュアルスレッドテクノロジーを採用し、外側の皮質骨と内側の海綿骨に適切に噛み合うことで、挿入時の固定性や操作性を高めています。これにより、手術の精度が向上し、患者の回復が促されます。
アンカーの素材には、ポリL乳酸(PLLA)とβ-リン酸三カルシウム(β-TCP)の複合材料が使われており、骨とのなじみやすさや術後の安定性にも配慮されています。このような革新的な素材と設計により、今までの修復手術における課題を解決し、新たな治療の選択肢を提供します。
バリエーションと提供
AlphaVent Biocompositeスーチャーアンカーは、手術におけるニーズに応じて、3種類のサイズ(4.75mm、5.5mm、6.5mm)を用意しています。このため、術者の技術や患者の骨の状況に合わせて最適なデバイスを選ぶことが可能です。さらに、オールスーチャータイプのICONIXシリーズや、樹脂製のAlphaVent PEEKといった選択肢もあるため、患者一人ひとりに合った治療が実現できます。
エンハンスメントと今後の展望
日本ストライカーでは、2024年には「1788 4Kカメラシステム」を発売予定で、これにより肩や膝などの関節における手術がさらに進化します。これからも、スポーツメディスン分野におけるトータルソリューションを提供し、医療の進化に貢献していく方針です。
医療従事者の皆さまと共に、革新的な製品を通じてより良い医療環境を追求していきます。詳しい情報は、
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