子どもたちの読書意欲を高める新しい試み「Yomokka!」の効果とは
株式会社ポプラ社が提供する小・中学校向けの読み放題型電子図書館「Yomokka!(よもっか!)」。このプラットフォームが、どのようにして子どもたちの読書に対する意欲を向上させているのか、その実態を探るために実施された調査結果が注目を集めています。2025年2月から3月にかけて行われたこの調査では、「Yomokka!」を利用する1370名の児童に対してアンケートが実施され、その結果、多くの児童が読書に対して前向きな変化を感じていることが明らかになりました。
読書が好きになるきっかけ
調査によると、「Yomokka!」を利用した児童の約83%が、使用を始めてから「本を読むのが好きになった」と回答しています。特に、ほぼ毎日「Yomokka!」を使った295人の中では、約60%が「本を読む時間が増えた」と感じており、これは読書の不振を改善する効果も伺わせます。357名が「これまであまり本を読まなかったが、読むようになった」と回答しており、「Yomokka!」が子どもたちに新たな読書の世界を広げていることが分かります。
紙の本を読むきっかけにも
「Yomokka!」で読んだ本の続編や別シリーズの書籍を購入・借りた経験がある児童は全体の40%を超え、「ほぼ毎日使った」と答えた児童に限るとその割合は60%に達しました。これは、電子書籍を通じて子どもたちが興味を持った内容やジャンルに触れることで、さらなる読書活動へとつながっていることを示しています。
ICT機器の活用と学力向上の相関
調査はそれに留まらず、ICT機器の利用との関連性についても触れています。4年生以上の児童を対象にした項目では、ICT機器を活用することで学習に良い影響を感じているかを尋ねたところ、利用頻度が高い児童ほど「効果を感じている」と回答する傾向が見られました。「分からないことをすぐ調べられる」「楽しみながら学べる」といった実感があると答えた児童も多く、ICT教育の重要性が再認識されています。
国語への興味も高まる
特に「国語の勉強が好き」と答える割合も、「Yomokka!」をほぼ毎日使った児童の80%超に対し、使用頻度が低い中では約50%にとどまるという結果が出ました。このことからも、日々の読書が学習意欲や国語力の向上につながっていることが示されています。
Yomokka!とは?
「Yomokka!」は、子どもたちに“いつでも、どこでも、好きなだけ!”の読書を提供することを目指した電子図書館です。2025年6月時点で約4800冊の作品が掲載されており、さまざまなジャンルの本を楽しむことができます。
MottoSokka!:学びのプラットフォーム
「MottoSokka!」は、「Yomokka!」を含めた本と学びのプラットフォームであり、自発的な学びを促進するためのサービスです。ポプラ社ではこのような新しい読書体験を通じて、子どもたちの好奇心を育む取り組みを行っています。
この調査の詳細や「Yomokka!」の利用データについては、サービスサイトに掲載されているコラムでも紹介されています。これからも子どもたちの学びを支える新たな施策に期待が寄せられます。