ツナググループ・ホールディングスが中期経営計画を発表
株式会社ツナググループ・ホールディングス(以下、ツナググループ)は、2025年8月28日に2026年9月期から2030年9月期にかけた中期経営計画を発表しました。本社は東京都中央区にあり、代表取締役社長の米田光宏が指揮をとっています。本計画は、日本が直面する労働需要と供給のギャップを解消するための重要なステップとなります。
創業以来のビジョン
2007年に設立されたツナググループは、コンサルティングと採用代行(RPO)を組み合わせた独自のビジネスモデルを持ち、様々な業界で企業の採用課題に対して効果的なソリューションを提供してきました。しかし、少子高齢化や人口減少が進む日本において、労働力の確保が急務となっています。2030年に向けて、ツナググループは労働需給の問題を解決するための具体的なプランを示しています。
労働需給GAPの現状
ツナググループの分析によれば、現在も労働力不足は深刻な問題であり、相関関係のある業績と不足労働時間は今後も増加傾向が続くと予測されています。2030年には、1日あたり1,386万時間に及ぶ不足労働が発生し、年間で50億時間に達する見込みです。この特に影響が大きいのは、サービス業や医療・介護業です。
新たな戦略:Circular Recruiting
ツナググループは、労働需給ギャップを解消するための事業戦略「Circular Recruiting」を展開します。このモデルでは、再就労を希望する人材やミスマッチした人材を再度活用する仕組みを整備します。具体的には、退職した従業員や一時的に適したポジションを見つけられなかった人々を「アルムニア」の形で再活用し、企業にとっても人材を資産として再利用できるようにします。
外国人材の活躍をサポート
また、ツナググループはアジア各国とのパートナーシップを強化し、外国人材が日本で「学び、働き、活躍する」ための支援を行います。この取り組みでは、外国人材が日本国内でのキャリアを築きつつ、彼らの母国へと再循環する社会インフラを構築することを目指しています。特に、日本の介護業界における人材不足に対処することで、地域の課題解決にも寄与します。
今後の成長計画
ツナググループの中期計画では、2030年9月期に売上高350億円、営業利益28億円を目指しています。この目標達成のために、基盤事業であるRPOに加え、市場が成長中の外国人材活躍市場やアルムナイ採用領域への進出を加速させ、全体の成長を図ります。
中期経営計画に関する動画
ツナググループは、YouTubeチャンネルにて今回の中期経営計画に関する説明動画を公開しています。モデレーターには相場の福の神である藤本誠之氏を迎え、代表の米田との対談形式で詳細を紹介しています。この動画は、企業のビジョンや方法論を理解するための良い素材となるでしょう。
まとめ
ツナググループ・ホールディングスが掲げる中期経営計画は、日本が抱える労働需給の問題に対する確かな解決策を提示しています。これにより、日本の未来を見据えた持続可能な雇用環境の構築が期待されています。今後の展開に注目が集まります。