日越文化の祭り
2025-05-08 10:32:26

神田祭で繋がる日越の文化!ベトナムの手作りポシェット

神田祭での文化交流



毎年5月に行われる神田祭では、地域住民や観光客が一緒になって様々な催しを楽しむことで知られています。その中でも特に注目を集めるのが、神田明神周辺企業の社員が担ぐ神輿です。2023年の神田祭も、5月10日と11日の2日間にわたり、多くの企業が参加し、賑やかな雰囲気を醸し出しました。その中に、山崎製パン株式会社の社員たちの姿がありました。彼らは特別なポシェットを身につけており、そのポシェットが生み出された背景には、日越の伝統文化が繋がっています。

伝統手工芸の継承



このポシェットは、ベトナム中部山岳地域に住む少数民族の女性たちによって手作りされたものであり、国際協力NGOである公益財団法人国際開発救援財団(FIDR)の支援により生まれました。FIDRは、少数民族の伝統的な織物技術を守るため、15年にわたって技術指導や製品化、マーケティングの支援を行ってきました。その結果、ポシェットの素材は、少数民族が誇る伝統文化の一部であることが評価され、2014年にはベトナムの無形文化遺産にも認定されました。これにより、ポシェットはただのファッションアイテムではなく、少数民族の文化や伝統を象徴する存在となっています。

社会貢献の一環として



山崎製パンは、こうした活動を通じて、現地の生産者を支援しながら社員にもその意義を直接感じてもらいたいと考えました。そのため、神田祭に参加する社員に向けてポシェットをFIDRを通じて発注。このポシェットを購入することで、現地の女性たちに収入が得られるだけでなく、神田祭に華を添えることもできるのです。初めての発注は2年前の神田祭で、その評判は上々でした。ポシェットのかっこよさと社会貢献の意義が評価され、今年も続けて発注されました。

社員のポシェット体験



実際にポシェットを使用した社員の声も紹介します。「一昨年、ポシェットを下げて神輿を担ぎました。半纏と合わせるととてもオシャレで、唯一無二のアイテムです。購入費用が少数民族の支援になることを知り、使うことに深い意味を感じました。」また、今回のポシェットは、紐の調節機能が加わったことで、より使いやすくなっています。

盛り上がりを見せる神田祭



ようやくコロナ禍の影響が薄れ、例年の賑やかさが戻りつつある神田祭。岩本町三丁目では、日本の伝統祭りとベトナムの文化が見事に融合し、参加者たちを楽しませています。このような活動を通じて、文化の多様性を尊重し、相互理解を深めることができるのではないでしょうか。

神田祭は、ただのイベントに留まらず、地域と国を越えた新たな絆を生む場でもあるのです。これからの神田祭には、さらなる文化交流の可能性が期待されます。ワッショイ!


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