リバスタが提供する「TansoMiru電力」の新サービス
株式会社リバスタは、建設現場で取得された電力データを基に、CO2排出量を算定・可視化するクラウドサービス「TansoMiru電力」の提供を開始しました。このサービスは、電力データ管理協会との連携により実現したもので、スマートメーターを通じてデータを自動で取得し、効率的にCO2排出量を把握することが可能です。
持続可能な社会を目指す新技術の導入
近年、日本政府は2050年のカーボンニュートラルを目指しており、建設業界においてもCO2排出量の管理・削減が急務となっています。施工時や竣工後の建築物の評価において、CO2排出量が重要なポイントとされ、脱炭素の取り組みが加速しています。現場では、電力使用が排出量の約2割を占めるため、正確な把握が求められていますが、従来の方法では業務負担が増すことが課題でした。
「TansoMiru電力」の特長と利点
「TansoMiru電力」は、電気契約者の同意を得ることで、スマートメーターから得た電力データをもとに電力使用量およびCO2排出量を算出します。その特長は以下の通りです:
1.
業務負担の軽減: データ収集や算定にかかる工数が削減され、担当者の負担を大幅に軽減します。自動でデータを取得するため、手動での転記によるミスを防ぐこともできます。
2.
信頼性の高いデータ: DNVによるISO14064-3に基づいた妥当性評価を受けたデータを提供。国際的なガイドラインに基づいた算定が可能です。
3.
導入の柔軟性: 建設現場だけでなく、オフィスビルにおける電力使用量も同様に計測でき、業種を問わず利用できる利点があります。
さらに広がる「TansoMiru」サービスの可能性
「TansoMiru電力」は、リバスタが展開する「TansoMiru」シリーズの一環であり、同様にCO2排出量を算定する他のサービスと連携可能です。「TansoMiru管理」や「TansoMiru産廃」と組み合わせることにより、全てのCO2排出量を一元管理することができ、企業全体のデータを効率的に分析できます。これにより、現場ごとの改善点が明確化され、脱炭素に向けた行動を促進します。
今後の施策と展望
リバスタは、今後も「TansoMiru」の機能拡充を続け、建設業界における脱炭素化を推進していく方針です。持続可能な社会の実現に向けて、今後の展開に注目が集まることでしょう。新たな技術が業界に変革をもたらし、戸惑いを感じる現場関係者を支える手段となることが期待されています。教育やトレーニングを通じて、これらのデータを正しく活用するための支援も行っていく予定です。
まとめ
「TansoMiru電力」の登場は、建設業界の脱炭素化への大きな一歩です。リバスタが提供するこのサービスを通じて、電力データの活用が進み、企業が持続可能な未来に向けて新たな一歩を踏み出すことが期待されます。技術革新により、建設現場の業務がより効率的かつスマートに変わる時代が来るのです。