ポスタスが示す飲食店売上動向レポート2025年11月版
ポスタス株式会社は、2025年11月度の飲食店の売上についての最新レポートを発表しました。このレポートは、クラウド型モバイルPOSレジ『POS+』のデータを基にしたもので、飲食店の売上動向を詳細に分析しています。
売上の全体的な傾向
2025年11月の飲食店売上は前年対比で101.0%という結果となり、若干の成長を見せました。しかし、この成長率は前月に比べ1.4ポイントの減少が見られ、業界全体の慎重な動きを示しています。
地方別の売上推移
地域別に見ると、11月の売上は地方平均で101.2%となり、前月からは0.6ポイントの改善が見られました。特に四国地方では前年比で104.9%の成長を遂げており、他の地域と比較して高いパフォーマンスを示しています。
キャッシュレス決済の現状
興味深い点はキャッシュレス決済の普及状況です。全国のキャッシュレス決済比率は55.2%となり、前月から微減しました。業態別で見ても、全ての業態で40%を超える利用率が確認されています。
特に持ち帰り業態では、キャッシュレスによる決済が15.7%に達しており、消費者の利便性の向上が図られています。ジャンル別に見ると、28ジャンル中20ジャンルでキャッシュレス比率が50%を超えており、デジタル化が進んでいます。
業態別の売上動向
11月度の業態別売上動向を分析すると、ディナータイムにおいては居酒屋が最も高い売上を計上しており、専門料理も続いています。一方、ランチタイムでは軽食がダントツで高い売上を記録し、食事系がその後に続く形です。
決済手段別の比較
決済手段の分類においては、クレジットカードが最も多く、全国で78.9%のシェアを占めています。次いでコード決済が15.3%と続き、現金利用は44.9%と依然として高い割合を保っています。特に専門料理では、クレジットカード利用率が90%を超える店舗もあり、利用者のニーズの多様性が伺えます。
おわりに
ポスタスは今後も飲食店を支援するために、環境変化や実態に関する情報を発信し続けるとしています。そして、そのミッションである「ともに創る、おもてなしの一歩先を。」を実現するための取り組みが重要視されています。飲食業界の今後の発展に期待を寄せながら、さらなるデータの蓄積と分析が待たれます。