道路設計の新時代
2025-04-07 16:24:13

新たな3DCADが道路設計を進化させる「TREND ROAD Designer」アップデート情報

新たな3DCADの登場



福井コンピュータ株式会社が開発したBIM/CIM道路設計の3DCADシステム「TREND ROAD Designer」は、業界向けの重要なツールとして位置付けられています。このソフトウェアは、米国のベントレー・システムズ社が提供する「OpenRoads Designer」を基にした、日本独自の仕様を取り入れた製品です。2023年7月から本格的に販売が開始され、2025年5月20日には新たなアップデート版がリリースされる予定です。

アップデートの背景



このシステムが求められる背景には、国土交通省が進めるBIM/CIMの活用推進があります。近年の建設業界では、2次元と3次元の融合がますます重要視されており、特に設計段階においてその必要性が高まっています。しかし、日本国内の各発注機関が定める2D図面の具体的な仕様に対して、従来の「TREND ROAD Designer」では対応が不十分でした。このため、最終的な成果物の作成において効率が求められる場面が増えていました。

新機能の追加で設計効率を向上



今回のアップデートでは、多くの新機能が追加され、特に「TREND-ONE」または「Mercury-ONE」測量CADとの連携が強化されました。これにより、3D道路モデルから手間なく2D図面や計算書へと展開することが可能となり、各発注機関の仕様に適した成果物を効率良く作成できるようになりました。

テンプレートの拡充



新しく追加されたテンプレートには、標準断面や土木セル、排水集水桝、道路標識が含まれており、業務における適用範囲が大きく広がります。具体的には、標準断面はこれまでの6種類から33種類へと増加し、そもそも選べる幅が広がりました。土木セルについても、種類が3から9に増え、実用性が向上しています。また、排水集水桝や道路標識の数も大幅に増加しており、この変化は設計業務の効率を大きく向上させます。

既存機能のブラッシュアップ



既存機能についても改善が施されました。LandXML形式の読み込みと書き出しが可能となり、J-LandXMLからの線形作成に対応。また、2Dの等高線データから1 Dの等高線を指定間隔で生成する機能や、任意の画像をサーフェス面に貼り付けられる機能の追加が行われています。

さらに、指定された杭ピッチの設定ができる新機能や、流域を自動描画する機能も搭載されており、これにより現場でのデータ作成の負担が大きく軽減されます。

アクセスと料金



この次世代3DCADシステム「TREND ROAD Designer」のリリース日は、2025年5月20日です。価格は初回登録料が20,000円(税別)、年間使用料が360,000円(税別)となっており、業界における強力なサポーターとなることでしょう。使用前には、対応する測量CADシステムが必要になることも考慮しておきましょう。

結論



「TREND ROAD Designer」のアップデートは、建設業界における設計の未来を切り拓く重要な一歩です。新機能の追加や既存機能の充実により、これからの設計がどれほど効率的に行えるか、私たちの期待が高まります。今後の動向から目が離せません。


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