2024年の食品トレンドを読み解く
日本各地の食品スーパーでの購買トレンドを把握するため、日本最大級の食品ID-POS購買行動データベース「real shopper SM」を活用したYOMIKOの分析結果が発表されました。2024年の売上が特に伸びた商品について、年代別のランキングを基に、どのような要因が影響しているのかに焦点を当ててみましょう。
1. 売上No.1!「うるち米」の人気
令和の米騒動が注目を集める中、「うるち米」が全世代で堂々の1位を飾りました。今年の夏にはコメが品薄になる状況も見られ、その傾向から「カップライス」や「パックご飯」などの関連商品も好調だったことがデータから明らかになっています。特に10代から30代では、人気が高く、上位にランクインしています。
2. 健康志向の高まりを反映した「乳酸菌飲料」と「キウイフルーツ」
「乳酸菌飲料」は、免疫力の維持や健康意識の高まりから全世代で人気の商品です。コロナ禍の影響で健康を気にする人々が増加し、複数本を購入する傾向も顕著になっています。また、「キウイフルーツ」は栄養価の高さが評価され、消費額も年々上昇しています。特に家計調査では、「生鮮果物」を上回る支出が見られ、全体的に注目されています。
3. 環境変化に敏感な「生さんま」や「玉葱」の動向
家庭の食卓に登場する「生さんま」は60代から70代で高評価を得ており、価格も安定しているため人気を保っています。特に40代から50代でも一定の支持があり、異なる世代間での嗜好性の違いも明らかになりました。また、今年は豊漁だったことから価格が安定。これにより、「玉葱」は全世代で高い人気を誇ります。
4. まとめ
YOMIKOの分析によって浮かび上がったこれらのトレンドは、今後の市場動向を予測する上で重要なデータとなります。特に、健康志向が高まる中での商品の選好や、価格敏感な消費者の行動は、今後の購買行動にも大きく影響するでしょう。
YOMIKOは、今後も購買実態に基づいたサービスを通じて、企業の成長に寄与することを目指しています。詳細な分析結果やトレンド情報については、ショッパーインサイトのコラム「教えて!サキヨミ博士」をぜひご覧ください。