デジマールの新たな挑戦、飲食ビジネスの未来を見据えた「Kimmy」の開業
デジマール株式会社が、F&B(Food & Beverage)領域における新たな戦略として、旗艦店「Kimmy(キミー)」を東京・品川にオープンしました。同社が長年培ってきたデジタルマーケティングの知見を基に、飲食業における「再現性のある売上モデル」の構築に挑戦しています。
「Kimmy」: 飲食業とデジタルマーケティングの融合
「Kimmy」は単なる飲食店ではなく、マーケティング手法を駆使した新たな実験場とも言えます。特に注目すべきは、香りやSNSの活用、来店動機の設計など、五つの主要テーマに基づいて運営されるという点です。これにより、飲食体験の質を飛躍的に向上させ、顧客の再来店意欲を高める仕組みを採用しています。
主な取り組み内容
1.
香りや味覚のブランド化
食材や料理の香りを戦略的に利用し、ブランドの競争力を高めます。
2.
来店動機と導線の設計
予約システムや店舗のレイアウトを最適化し、顧客が自然に来店したくなるような環境を作ります。
3.
SNS投稿の促進
顧客が自発的に料理をSNSに投稿するように促し、ブランドの認知度を向上させる施策に力を入れています。
4.
LTV(顧客生涯価値)の向上
予約導線の強化により、長期的な顧客関係を構築することを目指します。
5.
デリバリーの最適化
オンラインでのオーダーを通じて、飲食体験の多様化を図ります。この点で、店舗来店とは異なるマーケティング手法を用いています。
時間帯ごとの異なる体験設計
「Kimmy」では、来店する時間帯ごとに異なる価値を提供することで、24時間を通じて連続した顧客体験を生むことを目指しています。具体的には、
- - 朝には、コーヒーを中心としたカフェ体験を提供し、香りと余韻を楽しむための戦略を立てています。特に、MAHIRO COFFEEとの協業で生まれた特製の浅煎りブレンドコーヒーが注目されています。
- - 昼には、福井県産のそば粉を使用したガレットを中心に、素材の香りやビジュアルを活かしたランチモデルを展開。これにより、SNS投稿率や顧客満足度がどのように影響を受けるかを検証しています。
- - 夜には、完全予約制のフレンチコース料理を提供し、特別なダイニング体験を演出します。デザートには、一白水成の酒粕を使用した「酒粕プリン」を用意。「香りの余韻」が記憶に残る体験を重視しています。
デリバリーを通じた新たな戦略
デリバリーサービスの導入により、オンラインとオフラインのデータを統合し、より効果的なマーケティングモデルを模索しています。特に、デリバリーにおける検索結果やレビューといったデジタル要素を活用し、飲食体験を可視化する取り組みが進行中です。
空間デザインと顧客体験の一体化
「Kimmy」の設計は、顧客が感じる体験そのものを重視しています。店内の空間は、最適な光と音で印象を与えるように構築されており、訪れる瞬間の体験を重視した方法で整えられています。オープンキッチン方式を採用し、料理の準備過程を見せることで、顧客に「ライブ体験」を提供します。こうした工夫によって、訪問時に得られる体験がSNS投稿を誘発することを狙っています。
デジマールの未来への展望
「Kimmy」はデジマールにとって新たな挑戦の始まりです。今後、同社はこのモデルを広く展開し、飲食業の成功条件を体系的に復元し、他業種への応用も視野に入れています。デジマールが描く飲食マーケティングの未来は、今後さらに多くの人々に影響を与えることでしょう。
店舗情報
- - 店舗名: Cafe & Galette Kimmy(キミー)
- - 業態: カフェ&フレンチ
- - 席数: 16席(カウンター8席、ソファ席8席)
- - 最寄駅: JR山手線 五反田駅より徒歩5分、JR山手線 大崎駅より徒歩10分
- - 住所: 東京都品川区東五反田2-5-1
- - 運営会社: デジマール株式会社
- - お問い合わせ先: 03-6910-4770(PR担当:加藤)
この新しい飲食モデルは、ただの食事の場を超え、デジタルとリアルを融合させた新たな体験の提供を目指しています。