27卒就職活動の変化:早期化と企業の新戦略
株式会社RECCOOが実施した、2027年卒業予定の大学生を対象とした意識調査によって、就職活動の早期化が再び進んでいることが明らかになりました。特に、大学3年生の秋においては、4割以上が既に本選考に参加しているという驚くべきデータが出ています。この現象は、採用戦略を根本から見直す必要性を提起しています。
調査結果の要点
1. 早期化の加速
dすでに大学2年生の段階で31.1%が就職活動を始めており、これは前年に比べて4.4ポイントの増加を示しています。このことから、大学2年生からの就職活動の早期化は、一部の層の特権から、学生の一般的なスタイルへと変わりつつあることが伺えます。
2. 大学3年生の本選考参加率
大学3年生の10月時点で41.5%の学生が本選考に参加しており、この割合は過去3年間で18.2ポイントも上昇しています。この現象は、学生たちが年内に内定を希望する傾向が強まっていることを示唆しています。年内に納得のいく内定を得ることが「当たり前」となりつつあるのです。
3. 上位校生の大手ナビサイト離れ
さらに注目すべきは、旧帝大や早慶上智といった上位校の学生たちが大手ナビサイトへの登録を避ける傾向にある点です。これらの学生によるナビサイト登録率は72.1%にまで落ち込み、過去3年間で最低となりました。情報収集において、学生たちは自分に合った情報源を能動的に選ぶスタイルを確立しています。
4. タイパ(タイムパフォーマンス)の意識
79.4%の学生が就職活動におけるタイパを重要視しており、採用選考の流れや回数に対する意識も高まっています。選考の回数が4回以上に達すると、45.6%が「多すぎる」と感じ、その中の55.5%が志望度を下げていることが明らかになりました。このことから、冗長な選考過程が優秀な学生を逃すリスクを孕んでいることが浮き彫りになっています。
企業への提言
この調査結果からは、企業は以下の3つの点を考慮する必要があると提言します。
準備期間の消失
企業は、従来の「準備期間」を設けることなく、大学2年次からの接触を強化し、3年生の秋には本選考につなげる戦略が求められます。就職活動のフェーズを明確化し、学生たちの早期活動に対応した流れを設計することが欠かせません。
プッシュ型施策へのシフト
大手ナビ媒体に依存する採用手法の限界も顕在化しています。企業は、スカウトや特別なイベントなど、より能動的なアプローチを通じて学生を迎え入れる必要があります。
選考プロセスの改善
最後に、選考フローの見直しも重要です。タイパを意識した選考プロセスのスマート化は、優秀な学生を逃さないための鍵となります。選考を通じて得られる企業評価はますます重要になってきています。冗長な選考を排除し、選考体験そのものを改善することが求められます。
まとめ
採用市場における変革は、今や企業だけでなく、学生の意識にも影響を及ぼしています。RECCOOは定期的に学生へのアンケートを実施し、調査結果をレポーティングしています。この調査を通じて、企業の採用戦略がより効果的に行われることを期待しています。