自治体のDX遅れ
2025-02-13 12:05:01

自治体のDX推進実態調査:半数が課題を抱える現状とは

自治体のDX推進実態調査:課題の現状と今後の展望



rakumo株式会社が2024年に実施した自治体のDX推進に関する実態調査によると、自治体担当者の約5割が自らの進捗に対して遅れを感じていることが判明しました。この調査は、105名のDX推進担当者を対象に行われ、実際の計画策定や課題についての詳細なデータが得られました。

調査概要


調査は2024年12月19日から12月23日まで、IDEATECHが提供するリサーチサービスによってオンラインで実施されました。回答者の世代は、20~30代が26.7%、40~50代が61.0%、60代以上が12.3%を占めています。

DX推進計画の策定状況


調査結果によれば、88%の自治体がDX推進計画を「策定済み」または「策定中」と回答し、外部デジタル人材を活用しているとのことです。具体的には、39.0%が計画を既に策定し、41.0%が策定中であると報告しています。これに対し、13.3%が策定予定、6.7%は策定の予定がないと述べています。

DX推進における自己評価


また、自己評価においては「非常に進んでいる」または「進んでいる」と答えた割合は47.6%である一方で、「遅れている」とする意見も同様に47.6%に達しています。結果的に、担当者の意識の中で進捗状況が二分化されています。

世代別に見ても、20~30代では「進んでいる」と「遅れている」がそれぞれ50.0%で拮抗していますが、40~50代では「遅れている」側が51.6%と多くなっています。これは、年齢や職務によりDX推進に対する認識に違いがあることを示しています。

課題と認識


遅れを感じる要因としては、最も多く挙げられたのが「人材不足・スキル不足」(52.4%)、次いで「コストの増大」(47.6%)、「職員の意識改革」(42.9%)です。特に、20~30代では「意思決定の遅さ」に対する課題意識が強く、逆に年齢が上がるほどこの認識は低くなります。

既存システムの対応状況


さらに、既存のシステムに関する調査では、約47.6%の自治体が「クラウドサービスへの移行」を行っていることが分かりました。これは、老朽化したシステムから新しい環境への移行を加速させる一つの施策と考えられます。

職員の意識改革とスキルアップ


職員のスキル向上に向けた取り組みとして、「研修制度・eラーニングの導入」が61.9%で最も多く、他自治体の先進事例の共有(44.8%)も重要視されています。グループウェアの導入については、72.3%の自治体が「導入済み」と回答し、内部の効率化が図られています。

システム導入における重視点


システム選定においては「業務効率の向上」が52.4%と高い割合で重視されており、さらにベンダーに対しては「コスト削減」や「自治体に対する深い理解」が期待されています。これらの視点は、自治体のDX推進において非常に重要な役割を果たすでしょう。

まとめ


今回の調査結果から、自治体のDX推進には計画策定や内部業務の効率化、職員のスキル向上が大きな課題であることが浮き彫りとなりました。これらの課題を解決するためには、戦略的なシステム選定やアプローチをする必要があります。

今後、自治体のDX推進が進むことで、地域行政の持続可能な成長が期待されるでしょう。

調査レポートのダウンロードはこちら


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