モノタロウの検索システムが進化
日本のECサイト「モノタロウ」を運営する株式会社MonotaROが、商品検索システムに新たなテクノロジーを導入しました。この技術、名付けて「ベクトル検索」。この機能の追加により、検索精度が格段に向上し、ユーザーは必要な商品をより迅速に探し出すことができるようになっています。
ECサイトの検索性の重要性
MonotaROは、長年にわたりお客様に対して優れた「検索性」を提供することに注力してきました。特に、公式サイトでは、工場や現場で使用する間接資材が約2,370万点も取り扱われており、膨大な商品群から必要なアイテムを短時間で見つけることが求められています。
検索しているお客様は多様であり、購買担当者や現場スタッフなど、各業種のニーズに応じて異なります。このようなニーズに応えるため、MonotaROは独自の検索システムとデータ分析を駆使して、ユーザーが求める商品情報を的確に提供しています。
ベクトル検索の導入
新たに導入されたベクトル検索は、テキストの意味に基づき、より関連性の高い結果を効率的に見つけ出すことができる技術です。従来の全文キーワード検索では、テキストを単純に文字列として比較していましたが、ベクトル検索により、検索意図やニュアンスに応じた結果が出力されるようになりました。これにより、ユーザーが自然に使う言葉や業界用語での検索にも最適化されています。
例えば、あるユーザーが工具を探している際、従来では完全に一致する商品名や型番が必要でしたが、今後は「切削工具」や「研磨剤」といった関連するアイテムがリストアップされるようになります。以前と比べ、商品検索を行う際のストレスが大きく軽減されるでしょう。
今後の取り組み
MonotaROは今後も「良い検索」を追求し、顧客にとって使いやすい体験を提供することに全力を上げていきます。データサイエンス部門の新設により、商品検索のさらなる精度向上や大企業向けのベクトル検索システムの実装にも取り組む予定です。
モノタロウの今
MonotaROは、資材調達ネットワークの変革を企業理念に掲げ、さまざまな業種のお客様に向けて高いサービスを提供し続けています。登録ユーザー数は988万人を超え、2023年度12月期の売上高は2,542億円に達しました。モノタロウの進化を通じて、現場の生産性向上に寄与することを目指します。
これからもMonotaROは、挑戦を続け、より良い検索体験をユーザーに提供していく意気込みです。ぜひ、進化したモノタロウの商品検索を体験してみてください。