シャンパーニュと音楽の新たな共鳴、マックス・リヒターとのコラボレーション
2016年、東京の神田神保町に位置するMHDモエ・ヘネシー・ディアジオ株式会社が手掛けるプレステージシャンパーニュメゾン、クリュッグが新たな音楽プロジェクトに取り組みました。現代の音楽界を代表する作曲家であるマックス・リヒターとのコラボレーションによる「Every Note Counts(すべての音に意味がある)」が発表されたのです。このプロジェクトは、クリュッグのセラーマスターであるジュリー・カヴィルと、音楽界の革新者マックス・リヒター氏との情熱的な“対話”によって生まれたものです。音楽とシャンパーニュ、両者の美しさが響き合う瞬間を体験できる魅力的な試みです。
一音一音に宿るこだわり
クリュッグの創業者であるヨーゼフ・クリュッグは、「どんな気候においても、最高品質のシャンパーニュを毎年世に送り出す」という理念を持っていました。この信念は、ブランドを支える哲学となり、特定の品種や年に依存しない多様なアプローチを可能にしました。シャンパーニュの複雑さ、バランス、繊細さを追求する姿勢は、まさに音楽のようなハーモニーを生んでいます。
新プロジェクト「Every Note Counts」では、この哲学を基にしたシャンパーニュの魅力を表現しています。それはすべての要素が響き合い、ひとつの作品となる瞬間を創り出すことを目指しており、細部にわたるこだわりをもって唯一無二の体験を提供します。
キュヴェから着想した3つの楽章
マックス・リヒターは2008年の特別なキュヴェからインスパイアを受け、3つの楽章からなるオリジナル楽曲「Krug from Soloist to Orchestra in 2008」を制作しました。この楽曲は、2008年の気候条件によって生み出されたクリュッグセラーマスターによる3つのシャンパーニュ—「クリュッグ クロ・ダンボネ2008」、「クリュッグ 2008」、「クリュッグ グランド・キュヴェ 164 エディション」— の個性を映し出しています。各楽章は以下のように構成されています:
- - 第1楽章「Clarity(クラリティ)」: 単一区画・単一品種のピノ・ノワールから成る独奏曲。
- - 第2楽章「Ensemble(アンサンブル)」: 2008年に理想的な気候がもたらしたテクスチャーと均衡を室内楽で表現した楽曲。
- - 第3楽章「Sinfonia(シンフォニア)」: 11年にわたる127種のワインをブレンドして造られたシャンパーニュの寛容さを表現した交響曲。
このように、リヒターは時間や感覚を超えた響きを通じて、クリュッグの特異性を音楽という形で見事に再構築しています。また、ファンはこの楽曲とそれに基づいたドキュメンタリームービーを、2026年2月に公開予定です。詳細な情報はクリュッグ公式ウェブサイトにてご確認いただけます。
マックス・リヒターについて
マックス・リヒターは1966年にドイツで生まれた作曲家・ピアニストで、現代音楽を代表する存在のひとりです。彼は伝統的なオーケストラのクラシック音楽と電子音楽を融合させる独自のスタイルを確立し、ダンス、アート、ファッション、映画などさまざまなジャンルで活躍しています。代表作「On the Nature of Daylight」は、全世界で合計30億回以上のストリーミング再生を記録するなど、多くのファンに愛されています。
クリュッグについて
クリュッグは1843年にランスで創業され、最初のシャンパーニュメゾンとして卓越した品質を誇ります。創業者ヨーゼフ・クリュッグのビジョンは、6世代にわたって受け継がれ、高められ続けています。このブランドはワインそれぞれの個性を重視し、特異なリザーヴワインのライブラリを育てることで、他にはないシャンパーニュを生み出してきました。クリュッグのシャンパーニュは、味わいだけでなく、飲む人に歓びをもたらすものです。
クリュッグの詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください:
クリュッグ公式HP