エステーの新たなリラックス体験「バーチャル森林浴」
エステー株式会社が株式会社長谷工コーポレーションと共同で、賃貸マンション「サステナブランシェ本行徳」において、従来の森林浴とは異なる「バーチャル森林浴」の実証実験を行いました。この体験は、山や海といった自然環境に行かずとも、映像や音、香りを通じて自然を感じることができる新しいリラックス手法です。
実験に参加したのは16名の被験者で、彼らは「バーチャル森林浴」を体験し、そのリラックス効果を検証しました。具体的には、参加者の唾液中のコルチゾール濃度を測定し、ストレス指標を評価するとともに、ネガティブな感情とポジティブな感情を数値化しました。
バーチャル森林浴の体験内容
この新しい体験は、参加者が没入感を得るために、細心の注意を払ってプロジェクターや音響設備、そして香りの選定を行った空間で実施されました。使用された香りは、北海道トドマツから抽出したエステーのクリアフォレストオイルです。実験は、体験の直前および直後、さらには10分後と20分後に唾液を採取して行われました。
実験はクロスオーバー試験という形式で行われ、参加者は通常環境と「バーチャル森林浴」を交互に体験しました。これにより、より正確なリラックス効果の評価が可能となりました。特に「POMS2」を用いたアンケート調査では、参加者の気分とストレス状態を詳細に評価しました。
期待される効果
実験の結果、「バーチャル森林浴」を体験した参加者は、コルチゾール濃度の低下が確認され、ストレスの軽減効果が示されました。また、ネガティブ感情(怒り、混乱、抑うつ、疲労、緊張)のスコアは低下し、一方でポジティブ感情(活力)の向上が見られるなど、気分改善の効果も期待されています。
健康経営を支援する取り組み
エステーはこの実証実験を通じて、「かおり×ウェルネス」をテーマにした中期経営計画「SMILE 2027」に基づき、香りを用いた健康経営支援ビジネスの推進を目指しています。一方、長谷工もこの結果を分譲マンションなどの事業に活かし、住環境の最適化を図っていく方針です。
まとめ
「バーチャル森林浴」は、単なるリラクセーション法を超え、ストレス軽減や感情の改善といったウェルネスの観点からも注目されています。これからの住環境において、香りの重要性を再認識し、より快適な生活空間の創出が期待されるでしょう。