新たな和平への取り組み
日本から発信される新しいプロジェクトが、パレスチナ和平の可能性を広げようとしています。国際NGOのアクセプト・インターナショナルが立ち上げたこの取り組みは、パレスチナの女性や若手リーダーたちに焦点を当てた対話会合を通じて、持続的な平和の実現を目指しています。
プロジェクトの背景
2025年に発効されたガザ地区の停戦合意後も、地域の状況は依然として厳しいままです。攻撃や逮捕が続く中、平和の構築に向けた新たな視座が求められていますが、従来の平和交渉は主に年長の政治指導者たちによって主導され、女性や若者の意見が無視されてきました。
このプロジェクトは、そうした背景を受けて、女性や若者の声を重視し、彼ら彼女らが「平和の担い手」として新しい和平プロセスを形成することを目的にしています。
プロジェクトの概要
このプロジェクトでは、パレスチナの女性や若手リーダーたちが主導する新たな平和プロセス構築を行うとともに、緊急の人道支援を実施します。具体的には、以下の2つに焦点を当てます。
1. 対話会合の実施
これまで中東各国で、パレスチナの若手リーダーたちとの対話を3回行ってきました。参加者の意見は多様で、仲間を増やす方法や和解に関する新たなアイデアが議論されました。今後は、さらに多くの政党からの若手リーダーの参加を募り、女性リーダーの割合を半数にしながら充実した対話を進めていく予定です。
2. 緊急人道支援の拡充
ガザ中部での衛生用品の配布など、緊急人道支援も行われています。避難民キャンプでは感染症が拡大しやすく、衛生環境の改善が急務です。今後は、北部での給水支援をはじめ、現地のニーズに合わせた支援を展開していきます。
賛同者を募るキャンペーン
プロジェクト開始にあたり、アクセプト・インターナショナルでは2月24日から4月20日までの期間、新たに300名の「アクセプト・アンバサダー」を募集しています。このプログラムに参加することで、月1500円から同団体の活動支援が可能になります。持続的な支援が、実現に向けた大きな力となるでしょう。
このプロジェクトは、パレスチナの未来を担う人々に新たな希望をもたらすものであり、一緒に平和構築に向けて動き出すための第一歩です。現在の状況下で、女性や若者の声がどのように社会を変え、平和に繋がっていくのか、今後の展開が期待されます。